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第37話  

さらに、コメントはまだ増え続けていた。

彼らのコメントから、誰かが責任を由佳に押し付け、彼女がメイクを勝手に変えたせいでこんな結果になったと言っている。

由佳はいろいろ調べて、すぐにその発端を見つけた。

加波歩美のファンのウェブサイトで、誰かがファングループの管理者の発言をスクリーンショットで共有していた。

管理者は当然、加波歩美のチームの人だった。

管理者はグループ内で発言していた:「皆さん、落ち着いてください。MQの公式アカウントに過激なコメントを残すと、加波歩美さんに悪影響を及ぼします。実際、この件については私たちも非常に怒っています。もともと加波さんのメイクは良かったのに、山口社長監督が無理やりメイクを変えたんです。でも彼女がプロジェクトの責任者なので、加波さんも従うしかなかったんです。」

グループ内の誰かが質問した:「加波さんは山口社長と関係があるんじゃないの?それでもダメなの?」

管理者はシーッという表情の絵文字を送ってきた:「これ以上は言えません。」

続いて別のファングループのスクリーンショットがあり、大物ファンが何らかの手段で由佳の身元を調べ上げていた:「加波さんが山口監督に対して手も足も出ないのは無理ありません。実は彼女、副会長の養女で、山口家で地位があるんです。彼女はまだ25歳、25歳で総監督って、バックに何かがないとあり得ませんよね?」

グループ内のファンA:「だからか。」

B:「こういう人は、大抵自惚れてるんだよな。」

C:「そうそう、メイクはひどいくせに、本人はきっと最高だと思ってるんだろうな。」

D:「彼女のアカウントは?」

E:「見つけた。」

スクリーンショットはここで終わっている。

この加波歩美のウェブサイトにしか掲載されていない非公式の投稿のコメントはすでに千件を超えている。その上、ファンクラブのファンも加わり、一斉に由佳のアカウントに攻撃をした。

コメントだけでなく、由佳のDMも赤い通知でいっぱいだった。

DMページは気ままに人を嘲ってののしる内容ばかりだった。 コメント欄でデマを飛ばし悪口を言うひとも少なくない。

由佳はいくつか見た後、すべてのダイレクトメッセージを削除することにした。

これが大田彩夏と加波歩美のチームが話し合った解決策?

責任を彼女に押し
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