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第7話

ライブ配信のチャットが一気に炎上した。

「愛人が自白したぞ、みんな、攻撃開始だ!」

「なんてこった、今までずっと美羽を冤罪にしてたんだな!」

「自分を責めて苦しんで、ついに自ら出てきたのか?」

画面に流れるコメントが次第に過激になっていく中で、沙織は悲しげに笑みを浮かべた。

「誓って言うけど、私は彼に別の家庭があるなんて全く知らなかったの!誰も自ら望んで愛人にはなりたくないわ。亮に騙されたのよ!」

「私が若かった頃、彼の甘い言葉に惑わされてしまった。彼についていこうと思って、彼のために子供まで産んだ。大学にも行かずに。15年も一緒にいたのに、今になって私は家庭を壊す愛人だと言われている」

「そんなつもりはなかった。私、本当は、他の女性の結婚を壊してしまったなんて知らなかった」

彼女の泣き声は胸を打ち、その憂いを帯びた表情に、多くの視聴者が同情を寄せ始めた。

次第に、コメントの流れも変わっていった。

「そういうことなら、彼女は愛人じゃなくて被害者じゃないか!」

「15年間も騙されて、しかも彼の子供まで産んだなんて、あまりにも可哀想すぎるよ」

「こう言っちゃなんだけど、彼女こそが正妻だと思う。結婚してこんなに長いのに美羽は子供を産んでないってことは、夫は彼女を愛してなかったんじゃない?それに比べたら、彼らこそが本当の家族だよ」

「そうそう、亮も分かってるなら、さっさと離婚すればいいんだよ。三人で幸せに暮らせばいいじゃん」

沙織はコメントを見て、思わず口元がほころんだ。

「もし亮が離婚に同意してくれたら、私は彼に騙されていたことも水に流すつもりよ!もちろん、美羽さんに対しても補償を考えている」

「美羽さん、あなたは教師だから、自分の生徒が私生児だと呼ばれることに耐えられないだろう。だから、どうか彼女のお父さんを返して」

配信が終わる前、彼女はカメラに向かって唇を震わせ、目には悲しみの色が浮かんでいた。

「亮、私たちは家であなたを待っている。早く帰ってきて」

私は、沙織のこの手に感心せざるを得なかった。

彼女は愛人という立場から、一気に被害者として同情を集めたのだ。

これで、亮が結婚歴を隠し、生徒と不倫していた事実は明白となった。

亮の名は瞬く間に広まり、多くの人々が「亮は今日、離婚したの?」というアカウントを作り、毎日その進展を
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