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第220話 我々が判断することだ。

 紀美子はもう反論しなかった。そして、「わかった」と頷いた。

 実際、兄が言っていたことは正しかった。もし彼女が油断しなければ、子供たちがこんな目に遭うことはなかったのだ。

 翔太はさらに続けた。「すでに警察に確認した。今回の事故は光樹の仕業だと。

 「他の子供たちは無事で、標的は佑樹だけだった。

「背後にいる黒幕も彼が白状した。静恵だ。今彼女は警察に拘留されている。祖父は彼女を助けには行っていない」

「このクズ野郎、一体何者だ!?ぶち殺してやる!」朔也は激怒した。

翔太は彼を一瞥して言った。「彼女は今や渡辺家の一員だが、行くつもりか?」

朔也はその言葉に詰まり、彼は来たばかりだが、帝都三大家族の話は知っていた。

彼一人で根深い渡辺家に立ち向かうなんて、自殺行為だろう。

朔也は苦笑いしながら肩をすくめて、「あ、いや、まだ希望があるからこそ、今は計画を練ろう、計画を」と述べた。

紀美子の目には冷たい光が閃いた。

静恵、彼女の悪意を甘く見ていた。

念江に手を出しただけでなく、今度は他人を利用して佑樹を排除しようとしたなんて。

紀美子は冷静に翔太を見つめて言った。「兄さん、警察に行ってくる」

翔太はしばらく沈黙し、そして言った。「…わかった。佑樹のことは任せて」

紀美子は立ち上がり、朔也を見て言った。「車を出してくれる?」

朔也は「行こう!」と言った。

警察署。

静恵は取調室で落ち着かない様子で座っていた。

彼女が警察署に連れてこられてから既に半日以上が経過していたが、祖父はまだ弁護士を手配していなかった。

光樹、この愚か者!

少しは期待していたが、何もかも吐き出すほど愚かだったとは思わなかった!

突然、取調室のドアが開かれた。

警察官が言った。「面会者がいる」

静恵は喜びを顔に浮かべた。きっと祖父が人を送ってくれたに違いない!

彼女は立ち上がり、ドアに向かって歩き出し、軽蔑した目で警察官を一瞥して言った。「だから言ったでしょ、人を無闇に捕まえるなって。職を失いたくないなら」

警察官は正義感を込めて言った。「正しいか間違っているか、我々が判断することだ!」

静恵は鼻で笑い、顎を上げて取調室を出た。

しかし、弁護士は見当たらず、代わりに少し離れた場所に冷静な表情で立っている紀美子が目に入った。

静恵の足は止まり、取調
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