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第0056話

嬌の顔は一瞬にして青ざめた。

M様が彼女をブロックしたのか?!

彼女は嬌なのに、どうして彼はこんなことができるのか?

嬌は友達追加を試みたが、何度やっても追加できなかった。申請するたびに、携帯がフリーズしてしまう。一体どうなっているのか?

綿が嬌の携帯を見ているのに気づき、嬌はすぐに画面を隠して見せないようにした。

そして嬌は随行者に電話をかけて尋ねた。「どうしてM様に連絡が取れないの?」

「嬌さん、あなたはM様を怒らせたのではないでしょうか?」

「どういう意味?」嬌は唇を噛んだ。

「嬌さん、あなたは……ブラックリストに入れられました!M様は、今後あなたの依頼を誰も受けないように言っています。受けると、彼と敵対することになるそうです!」

それを聞いて、嬌の顔はさらに青ざめた。どういうことなのか?

「嬌さん、これで終わりです……雪莲草はもう手に入らないでしょう」

嬌はソファに崩れ落ち、茫然とした。彼女はM様を怒らせた覚えはない。彼が彼女を放置したのではなかったのか?

部屋の中は静かすぎて、綿は二人の会話をはっきりと聞き取ることができた。

綿は嬌の隣に座り、まるで尾を巻いた小さな狐のように目を輝かせながら、小声で呟いた。「嬌、あなたの名前を逆さまに書くとどうなるの?」

嬌は二日間も苦労して、M様にブロックされるなんて。今、綿はさらに彼女をからかっている。

嬌は綿を睨みつけ、崩れそうな声で叫んだ。「消えろ!」

綿は笑いをこらえた。このバカ!昨夜M様が彼女を放っておいたのは、彼が会うつもりがなかったからだ。どうしてこんなに愚かで、翌日も会おうとするのか?

「嬌、心配しないで。M様だからこそ、私たちのような普通の人間が会えるわけないじゃない。気にしないでね」綿は嬌を慰めるふりをした。

嬌はますます怒り、涙をこぼしながら反論した。「誰が普通の人だって?綿、あんたが普通の人だ、私は違う!」

「はいはい、違うね」綿は無奈に笑い、嬌を慰めながらバッグを取り、「M様に会えなくてもいいじゃない、どうせ雪莲草をもう手に入れたんだから!」と言った。

綿がますます慰めるほど、嬌の心はさらに焦りを感じた。

彼女はこの綿がわざとやっているのではないかとさえ疑った。

M様にも会えず、雪莲草も手に入れられず、今はブラックリストに載ってしまった!

「嬌、美香
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