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第4話

私は震えが止まらなかった。

なんて悪魔だ!

あの見覚えのある数字を見て、私は疑念と恐怖に耐えられなくなり、そのアイコンをクリックした。

彼が誰なのか探るために、メッセージを送ろうとした。

しかし、予想外のことに、彼の過去の投稿はすべて削除されていた。

個別メッセージを送ろうとしても、赤い感嘆符が表示され、相手がチャットを禁止していることがわかった。

私の不安はさらに大きくなっていった。

彼のアイコンをじっと見つめ、何か手がかりがないか探そうとした。

その夜、私はほとんど眠れなかった。

翌日、午後になっても我慢できず、私は浩にメッセージを送った。「今日は空いてる?」

しばらくしてから彼は返事をくれた。「出張中だよ」

このタイミングで出張?

なぜ今?私が検査を提案した時に限って出張なんて。

心の中の疑念はまるで火のように広がり、抑えることができなかった。

私は自分に言い聞かせた。きっと彼は本当に仕事が忙しいんだろう。出張から戻ったら、改めて検査のことを話し合おう。

しかし、その日の夜、彼の友人のInstagramに、バーで楽しんでいる写真が投稿されているのを見た。

写真には浩の顔は写っていなかったが、ペアリングをはめた手が写っていた。

その手には「Z&X」と刻まれた私たちのペアリングがあり、バーの華やかなライトに照らされて輝いていた。

私は心が重く沈んでいくのを感じた。

すぐに浩にメッセージを送った。「今どこにいるの?」

返事が来るまでに時間がかかった。「まだ他の市にいるよ。どうしたの?」

私は写真のその手を見つめながら、体が冷たくなるのを感じた。

その後、一週間、私は彼に一切連絡を取らなかった。

その間、彼から電話やメッセージが何度も来たが、私はすべて無視した。

週末になり、両親が私に聞いてきた。「杏、浩と喧嘩したのかい?彼が私たちに電話をかけてきたぞ」

「結婚の話をしているのに、彼は検査を受けたがらない」私は正直に両親に話した。「彼、何か隠してると思う」

両親は聞いて眉をひそめた。「そんなことはないだろう、浩は真面目そうな子だし……」

私は彼とのやり取りのメッセージや、あの写真を両親に見せた。

両親は黙り込ん
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