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第5話

翌日、浩が家まで迎えに来た。

一週間ぶりに会った私たちは、少し無口でした。

車は30分ほど走り、最終的に「安康」という名前の私立病院の前に停まった。

私は首を伸ばして病院を見て、眉をひそめた。「大きい病院じゃダメなの?なんでこんな小さな病院に来たの?」

「大きい病院は人が多すぎるし、予約もずいぶん待たなきゃならないから」浩はそう言いながら、すでに車のドアを開けていた。「ただの検査だし、どこの病院でも一緒だよ」

私は仕方なく彼に従って車を降りた。

この病院は見た目もちゃんとしていて、中に入ると点滴を受けている患者も結構いたので、少し安心した。

受付の看護師が私たちをそれぞれ検査室に案内し、検査をした。1時間後に結果が出るとのことだった。

私は浩と外で結果を待っていた。

その1時間、私はずっと携帯をいじりながら、あの掲示板の投稿者が新しい投稿をしていないか確認していた。

1時間後、私たちはそれぞれ検査結果を受け取った。

浩は一目見てから、すぐに私に報告書を差し出した。「これで安心しただろう?」

私は報告書を受け取り、一瞥した。彼には何の問題もなく、すべて健康だった。

もちろん、私にも特に問題はなかった。

報告書にはすべて「合格」の表示がされていた。

やっぱり、私が考えすぎだったのかもしれない。

「じゃあ、なんで前はずっと言い訳して、検査に来たがらなかったの?」私は彼を見つめて尋ねた。

「必要ないと思ったし、本当に忙しかったんだ」浩は答えた。

「友達とバーに行く時間はあるのに、検査の時間はなかったの?」私はまだ納得できまなかった。

浩は一瞬驚いたようでしたが、すぐに納得したような表情を浮かべた。「君がこの数日間、俺を無視してたのって、そのせいだったんだね!」

彼は少し困ったように言った。「もしかして健二のInstagramを見たんだろう?あの日、本当は出張に行く予定だったんだけど、急に父が呼んで用事を手伝うことになって、次の日に飛行機に乗ったんだ。健二の誕生日だったから、みんなで集まってたんだよ」

彼は私が信じていないと思ったのか、携帯を取り出してチャットの画面を見せてくれた。本当に彼の言った通りだった。

私はようやく疑いを払拭した。

「杏、今後何かあったらちゃん
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