第4話

数日間の膠着状態の末、ついにジョンが君和のテントにやって来た。

入るなり、彼は千奈が君和の胸に寄り添い、恥ずかしそうな表情を浮かべているのを目にした。

ジョンは完全に怒り、鋭い口調で言った。「佐藤、ここは戦場だ、ラブホじゃない。もし我慢できないなら、すぐに帰国申請を出せ！」

君和は顔色を曇らせ、軽蔑的に言った。「もし君が姿美の肩を持つために来たのなら、彼女に伝えてくれ。千奈をあちこちで中傷しないで、千奈の名誉を傷つけないようにと！」

ジョンは怒りのあまり笑った。

彼は気持ちを落ち着かせ、公用の撃携帯電話を君和に差し出した。「姿美の家族からだ。」

君和はためらいながら電話を受け取った。

次の瞬間、私の兄の怒りの声がすぐに彼の耳を突き抜けた。「お前という奴は！妹をちゃんと面倒見ると約束しただろう！なぜ…」

お兄ちゃん！

そうだ、もう何日も経っている。両親と兄は私の死を知ったに違いない。

私は無力感に襲われて地面にしゃがみ込み、彼らがその知らせを受け取ったときの反応を考えることすらできなかった。

君和は冷静に兄の言葉を遮り、堂々とした態度で言った。「兄さん、もし姿美があなたに電話して愚痴をこぼし、彼女のために立ち上がっているのなら、私は言うことはありません。自分の行動に何の問題もないと思っています。それに、ここは戦場であって、甘ったれた娘みたいにわがままを言う場所ではありません」

私は拳を握り締め、君和の顔に一発食らわせたい気持ちでいっぱいだった！

私が甘ったれた娘ですって？

では、彼と千奈が今していることは何なの？！

兄はしばらく沈黙した後、言った。「お前、姿美の状況を知らないのか？」

君和は冷笑して言った。「彼女はただ腕にいくつか擦り傷を負っただけだ。消毒すれば済むだろう。私が24時間見守っていないと、また機嫌を損ねたのか？」

兄は怒りを抑えて言った。「後悔しないといいな。私たちは人を見る目がなかった。もうお前とは縁を切る。二度と会いたくない」

お兄ちゃん、電話を切らないで！

まだお父さんとお母さんの声が聞きたいの！

私は必死になって、何度も手を伸ばして電話を掴もうとしたが、すべて無駄だった。

君和は電話の切れた音を聞きながら、茫然とした表情でジョンに言った。「君も姿美の兄も、私に『後悔するな』と言ったが、一体何を後悔するとい