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第7話

翌日、ネット上は森下葛尾のことで炎上になっていた。

誰でもが彼を罵っていた。

「なんて酷い奴だ!実の子供に手をかけるとは」

「まさに冷血動物!こんな奴は十八層地獄に落ちるべきだ」

「皆、彼は初恋の娘のために、わざと奥さんに子供を産ませていたらしいわ。人間として最低」

森下葛尾は散々に罵倒され、森下家の名誉は地に落ちた。

旦那のお父さんは仕方なく、息子と縁を切ることを表明し、自分の持ち株を森下綾に譲ると発表した。

息子はもう使い物にならないので、娘に株を譲るしかなかったのだ。

その後、森下葛尾は取り調べを受け続け、彼がいない間は森下綾が会社を経営していた。

私は森下葛尾との離婚手続きに追われていた。

以前撮影した証拠と親子鑑定書を弁護士に渡した。

私は森下葛尾に財産分与を求めないことを主張した。

森下葛尾は警察署でその知らせを聞いてすっかり落ち込んだらしい。

それを聞いて笑ってしまった。まさか、彼は私のことを好きになったの?

もし本当に好きなら、なぜ私を裏切り、4人の子供を殺したのだろう?

あの頃、私は彼のことを思って、体のことを顧みず、何度も妊娠した。

なのに、利用していただけだった!

あっという間に裁判の日がやってきた。

森下葛尾は警察に連れられて裁判所へやってきた。

久しぶりに会う彼は、かつての自信に満ち溢れた森下社長ではなく、やつれた顔をした初老の男になっていた。

法廷で、森下葛尾は離婚したくないと主張した。

というのも、最初の裁判では通常、調停が行われるからだ。

今回は彼が同意しなかったので、次の裁判を待つしかなかった。

弁護士は私に、次回は必ず成功すると約束してくれた。

裁判所を出ると、森下葛尾が私を呼び止めた。

「希代子、離婚しないでくれ。俺は死刑判決を受けないように主張するつもりだ。そうすれば、俺たちにはまだチャンスがある」

「馬鹿なことを言うな」

私は振り返って彼を睨みつけた。

「あなたは私の4人の子供を殺したのよ。どうしてやり直せると思うの」

「あなたを心底憎んでいるわ。死ねばいいと思っている」

彼はひどく落胆した様子だった。

「どんなに謝っても君の心の傷は癒えないことはわかっている。でも、僕はもう一度やり直したいんだ」

「僕は死刑判決を受けないように主張するから」

こうして、その日
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