第4話

次の瞬間、ジュエリーが入ってきた。

今日は猪口洋子が彼女をダンス教室に送っていったはずなのに、どうして戻ってきたのだろう？

「おばさん、何してるの」

「ネットで資料を調べているの」

ちょうどその時、動画のコピーが完了した。私は急いでUSBメモリを抜いた。

「ジュエリーちゃん、このことは誰にも言わないでくれる？これは私たちだけの秘密よ」

ジュエリーの前にしゃがみ込み、飴を一つ渡した。

この子の今の健康は私の子供と引き換えに得られたものだ。

しかし、子供は何も知らない。恨みをぶつけるつもりはない。

「わかった、おばさん」

「おばさんにも秘密を教えてあげる」と私を見つめた。

「葛尾じさんが、おばさんの子供を突き落として殺すのを見たの。怖くて、誰にも言えられなかった」

この話を聞いて、心臓がドキッとした。

「怖がらないで、ジュエリーちゃん。いつかまた、おばさんの頼みを聞いてくれる？」

……

森下葛尾が帰宅した時、すでに書斎を片付けていた。

昨日の夜、彼をひどく怖がらせたから、彼の顔色は今も青ざめていた。

猪口洋子は慌てで彼に料理を取り分けていた。

「葛尾、どうしたの？顔色が悪いわよ」

森下葛尾は猪口洋子に答えず、私の方を見た。

「希代子、昔、風水の勉強をしていたよね？この家の風水を見てくれないか」

まさにこの言葉を待っていたのだ。

これまでの努力は無駄ではなかった。

「わかった。見てみるわ」

そして、私は部屋を一つずつチェックしてから、彼に言った。

「この家は確かに問題がありそうで、風水が良くない。引っ越した方がいいと思う」

猪口洋子はそれを聞いて言った。

「引っ越さなきゃ！早く引っ越そう。ジュエリーちゃんはようやく元気になったばかりなのに」

森下葛尾は深刻な顔をした。

「それなら、新しい家を買おう」

「いいね。ちょうど、友人は家を売ろうとしているわ」

その家には秘密の通路があった。彼を怖がらせるのに都合がいい。

彼を苦しめ、精神的に追い詰めるつもりなのだ。

早速、引っ越しをした。

私と森下葛尾は地下室のある主寝室を使った。

猪口洋子とジュエリーは下の階に住んでいるので、森下葛尾を怖がらせる音は聞こえないだろう。

ここから毎日、森下葛尾を怖がらせ始めた。

彼は精神的に参ってしまい、何度も私と猪口洋子に