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第67話

「今、妊娠中だから薬は使用しないほうがいいの」とわこは言った。「数日で治るわ。この期間はファンデーションで隠しておくから大丈夫よ」

「はぁ……もう一度眠りなさい」井上美香は自分の膝を軽く叩き、とわこを横にさせるよう促した。

彼女は首を振った。「もう眠くないから、少し携帯をいじるわ」

携帯を起動すると、三浦からの不在着信を見つけた。

電話をかけ直そうかと思ったが、車内には人が多く騒がしかったため、帰ってからにしようかと考えた。

突然、あるニュースアプリに今日のトップニュースの通知がきた。

——「常盤家のお坊さん、常盤弥が深夜に賭場から運び出され、高利貸しで切られた疑い!」

彼女は深く息を吸い込み、記事をクリックした。

すると、関連する写真が表示された。

常盤弥が運び出される写真や、病院に運ばれる写真があった。

そのそばには見慣れた顔が——三千院はるかだった。

長い間見ていなかった三千院はるかは、以前よりも洗練され、妖艶な雰囲気を漂わせていた。

もし昨晩、常盤弥が賭場で高利貸しに巻き込まれなければ、今頃彼女と常盤弥はどこかのホテルの大きなベッドで一緒に寝ているだろう。

とわこはニュースページを閉じて、Lineを開いた。

すると、松山瞳からのメッセージが届いていた。「とわこ!昨日の夜、もう少しで裕之と寝るところだったわ!クソ!途中で生理が来ちゃったのよ!」

とわこは驚いて返信した。そんなに早いの?

松山瞳は続けた。「昨夜、お酒をちょっと飲んでしまって……ああ!あいつ私が生理になった時の顔……すごく我慢してくれて、すぐにナプキンを買いに行ってくれたわ」

とわこは反応した。「ホテルにはないの?」

松山瞳は「……昨夜は彼のアパートで過ごしたの。彼のことを調べるために付き合ったけど、彼がその面でダメだったら、我慢できないわ!」と答えた。

とわこは「そう」と返事した。

松山瞳は問いかけた。「へへ、あなたの旦那さんはどう?」

とわこは顔を赤らめ、話題を変えた。「……もうすぐバッテリーが切れるから、充電するわね!」

松山瞳は笑った。「見た感じ、旦那さんとやったのね!そうじゃなきゃ絶対に分からないって答えたのに!ははははは!」

とわこは気まずくて、携帯をカバンにしまった。

……

三時間後。

車が東京に到着した。

とわこはまず母親を家ま
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