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第311話

あの夜、彼はずっと自分の下にいる女性がとわこだと思っていた!

もし小林はるかだと知っていたら、絶対に手を出さなかっただろう。

一方で、三千院とわこは友人たちを誘って、春日通りでシーフードを食べに来ていた。

母が亡くなった時、もし彼らが支えてくれなかったら、彼女はこんなに早く普通の生活に戻ることはできなかっただろう。

今でも母のことを思い出すと心が痛むが、三千院すみれと共に破滅するほどの衝動には駆られなかった。

マイクは中村真に酒を注いだ。

「車で来たんだ」中村真が答える。

三千院とわこは中村真のグラスにジュースを注ぎ、「中村さんはお酒が飲めないからね、マイク、今夜は一人で飲んでちょうだい!」と笑顔で言った。

松山瞳が言った。「とわこ、私のことを見くびってるのか?私、お酒強いんだから!」

とわこは微笑んで答えた。「あなたがお酒強いのは知ってるけど、渡辺裕之が事前に私に頼んできたの。酔わないようにちゃんと見張ってくれって」

松山瞳は不満げにため息をついて、マイクと酒を飲み始めた。

「二人とも、少しは控えてね。今日はシーフードを楽しんでもらうために招待したんだから、お酒じゃなくて……」ととわこが二人に注意する。

マイクは言う。「シーフードなんてどうでもいい……集まりで酒を飲まないなんて、つまらないじゃないか!」

松山瞳も続ける。「そうよ!酒を飲まない集まりなんて、家でお菓子でも食べてた方がましだわ!」

とわこは二人を無視することに決めた。

二人はしばらく飲んでから、さまざまな話題で盛り上がり始めた。

とわこは子供たちにエビとカニの肉を剥いて、満杯のボウルに入れ、自分も食べ始めた。

中村真がふと口を開いた。「とわこ、涼太は君に直接感謝の気持ちを伝えたがっている」

三千院とわこは少し考えながら答えた。「彼にはまずしっかりとリハビリをしてもらわないと。彼が自分の足で立てるようになったら、自然に会うことになるわ。彼が普通の人なら、そこまで考えなくてもいいのだけど。今でも彼は人気が高いし、もし世間に知られたら、リハビリどころか、基本的な生活にも支障が出るわ」

中村真はうなずいて同意した。「君の言う通りだ。彼はまだ若くて、少し無鉄砲なところがあるから」

そう言いながら、中村真は剥いたカニの
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