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第379話

さくらは椅子に背をもたせかけた。彼女の長身と長い脚は、このような座り方で特に威厳があった。

唇の端に微笑みを浮かべ、目にも笑みが宿っていた。恵子皇太妃が大長公主の罠にかからなかったことを喜んでいた。たとえ彼女の言葉が無理をしているように聞こえても。

大長公主は挑発が効かないと分かると、笑みを浮かべて言った。「能力のある者が采配を振るう、そのとおりね。でも、あなたが彼女を再婚者だと嫌っていたのを覚えているわ。玄武にふさわしくないって言っていたじゃない?たった数日で彼女に懐柔されるなんて、さすがの手腕ね。恵子皇太妃、あなたがこれから親王家で彼女に翻弄されないか心配だわ」

さくらはようやく冷たい声で口を開いた。「もうよしましょう。あとは先ほど私が言った通りに進めます。失礼します」

「待ちなさい!」大長公主は鋭く叫んだ。「上原さくら、あなた、図々しいわね」

その叫び声に、恵子皇太妃は思わず身を震わせた。

しかし、さくらは突然爆発した。「何の面目か?私はただお金を返せと言っているだけです。ここまで明言を避けてきたのは、あまりにも醜い争いにしたくなかったからです。でも、あなたたちが恥を恐れないなら、再婚した私に何の遠慮がありましょう?金屋は増田店主が横領したのではありません。あなたたち母娘が策を弄して私の義母のお金を騙し取ったのです。義母を騙しやすい相手、大バカだと思っていたのでしょう。増田店主は全て白状しました。この数年、義母は宮中にいて自由に出られなかった。だからあなたたちは好き放題やっていた。義母が宮を出て外に住むようになると、あなたたちは前もって義母の肖像画を見せていました。義母が来ると、あの客たちは皆サクラで、商売を呼び込むためだったと言い訳したのです」

「でたらめを!」大長公主は冷笑した。「横領した者の言葉を、よく信じられるものね」

「彼を信じても、あなたたち母娘は信じません。今夜、私はあなたたちと穏やかに話し合うつもりでした。返すべきお金を返し、引き上げるべき持ち分を引き上げれば、この件は外に漏れずに済んだはずです。あなたたちが敢えて顔を潰すというなら、私、上原さくらもあなたを恐れはしません。

言っておきますが、あんたが貞節碑坊を私の母に送った瞬間から、私はあなたと決着をつけるつもりでした。大長公主や長老の立場を盾に私を押さえ込めると思わないでく
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