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第48話  

 夕方6時、由佳は仕事を終えて地下駐車場で山口清次を待っていた。

まもなく山口清次もきた。

ドライバーが二人をプライベートのヘアスタイルスタジオに連れて行った。

メイクとヘアスタイルが完成し、由佳は中に入って服を着替え、裾を持ち上げながら外に出てきた。

山口清次は既にヘアスタイルが完成し、ソファに座って待っていた。声を聞いて彼は目を上げ、少し驚いた表情を見せた。

由佳はきれいなメイクを施しており、微笑みを浮かべて、ツヤ感のあるリップもメイクがすごく似合っている。

由佳の髪型は華やかすぎず、少し巻いたスタイルでとても可愛いらしい。

由佳は水色のワンショルダーのロングドレスを着ており、肩が露出して、肌色が白く映えた。

由佳は彼の前に立って一回転して言った、「どう?」

山口清次はうなずき、由佳の靴を見て、「ハイヒールを履くのはちょっと大変じゃないか?」

「大丈夫よ。」

「やっぱりローヒールにしなよ。」

由佳はお腹の中の赤ちゃんのことを考えて、「うん、そうする。」

山口清次は手を振ってスタッフに頼んで、ドレスに合うローヒールを持ってこさせた。

由佳はソファに座り、屈んで靴を脱ごうとすると、山口清次が彼女の前にやってきて「手伝ってあげる。」 と言った。

彼は大きな手で由佳の足首を包み、ハイヒールを脱がせて、靴箱からローヒールを取り出して一つずつ履かせた。

由佳は彼を見つめた。

彼の動作は慎重で、真剣な表情で、優雅な顔立ちが由佳を強く魅了した。

靴を履き替えた後、山口清次は立ち上がり、「行こう。」

「初めてだから、何かマナーがあれば教えて欲しい。」と由佳は山口清次の腕を取った。

「うん。こういう宴会は時間を潰しに行くだけだよ。晩餐会ではアクセサリーオークションがあるから、気に入ったものがあれば教えて。」

「わかった。」

会場に着くと、二人は手をつないで赤いカーペットを歩き、中に入った。

「山口社長、お久しぶりですね。」

「山口社長、楽しそうですね。」

「山口社長、東京のプロジェクトについて…」

数人のスーツ姿の男性がそれぞれのパートナーとともに近づいてきて、山口清次を囲んだ。

山口清次は彼らと挨拶を交わした。

ある男性が山口清次の隣の由佳を差し、笑顔を浮かべて言った、「山口社
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