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第135話

加波歩美の知る限り、由佳は決して自分からその投稿を山口清次に見せるようなことはしない。だから安心していたのだが、結局山口清次にバレてしまった。

 山口清次は黙り込んだ。

 その投稿を見た瞬間、加波歩美のイメージが彼の中で少し変わってしまった。

 電話の向こうで加波歩美はまだ言い訳をし、山口清次に許しを乞うていた。

 「清くん、お願い、許してくれる?由佳に謝りに行ってもいいの。清くんに見捨てられたくないの、清くんがいなきゃ生きていけない」

 「今回だけだ。投稿を削除して」

 「わかったわ、今すぐ消す。清くん、許してくれるのね?本当にごめんなさい、清くんを失望させて。由佳にこんなことをするなんて。彼女をまた傷つけてしまって、今頃きっと私のことを嫌っているわ」

 「彼女は見ていないはずだ。自分を責めなくていい。今後は彼女に近づかないように」

 「わかったわ。」 加波歩美は口ではそう答えたが、心の中では悔しさを感じていた。

 この投稿を由佳に見てもらえなかったのは本当に残念だった。

 電話を切った後、山口清次は由佳の携帯で再び投稿をチェックしたが、その投稿はすでになくなっていた。 彼は少しほっとした。

 これで由佳はあの夜、彼が出かけたことを知らないはずだ。

 その時、外でノックの音が響いた。 山口清次がドアを開けると、やはり由佳だった。

 彼女は彼を見て言った。「私の携帯、ここに置き忘れたみたい」

 「そうだよ」山口清次は彼女に携帯を渡した。

 「ありがとう」由佳は振り返って立ち去ろうとしたが、ふと思い出して言った。「そうだ、お願いがあるんだけど、手伝ってくれる?」

 「中に入って話して」

 由佳は部屋に入った。

 山口清次はドアを閉めて言った。

 「遠慮するなよ、言って」

 「あなたの写真を一枚撮ってLINEに投稿してもいい?」

 山口清次は一瞬緊張し、無意識に唇を舐めた。「俺の写真を投稿する?」

 彼女は加波歩美の投稿を見てしまったのか?

 由佳は説明した。「車の中で三宅健太郎が私に彼氏がいるか聞いてきて、付き合いたいと言ったの。でも私に彼氏がいると言っても信じなかったの。彼がしつこくしないようにしたいだけなの。心配しないで、顔は写さないから」

 以前にも由佳にしつこく絡んで
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