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第184話

田中秀:「何をそんなに緊張してるの?君のお腹にいるのは彼の子供なんだから、まさか殴りかかってくるなんてことはないでしょう?もし本当にそんなことがあったら、私が代わりに彼を懲らしめてあげるわ」

若子:「彼はそんなことしないよ。彼はそういう人じゃないから」

田中秀:「あらあら、そんなに急いで彼をかばうなんて。でも、自分の子供を妊娠してることはまだ言えてないんでしょ?」

若子:「ただ緊張してるだけなの。どういう結果になるのか分からなくて......」

田中秀:「結果がどうであれ、伝えるしかないわよ。もし良くない結果になったら、荷物をまとめて私のところに来なさいよ。彼がどうしようと関係ないわ。だって、もともと一人で育てる覚悟だったんでしょ?」

若子:「ちゃんと伝えるよ、タイミングを見て......」

田中秀:「何のタイミングよ?もう時間を無駄にしてるじゃない。早く言いなさいよ。私が代わりに焦っちゃうわ。今夜言いなさい。私がベッドを用意しておくから、もし彼がこの子を望まないとか、酷いことを言ったら、私のところにおいで」

若子は心が温かくなり、まるで後ろ盾を得たかのような安心感に包まれた。両親がいなくても、姑も頼りにならない状況でも、彼女にはおばあちゃんがいて、そして田中秀という友人がいる。それで十分だった。

若子:「分かった、今夜ちゃんと伝えるよ」

田中秀:「頑張って、怯えちゃダメよ!」

二人がチャットしていると、修がついに浴室から出てきた。

若子は修がなんと服を着ていないのを見て、驚きで目を丸くし、すぐに顔を背けた。

「何で服を着てないの?信じられないわ!」

普段なら彼は完璧なスタイルを保っているのに、今日はどうしてこんなに大胆なのか。

修はそのままベッドに横になり、布団をかけて怠けたように言った。「服を着たくないんだ。この方が寝やすい」

若子の顔は真っ赤になり、小声で言った。「服を着て寝てよ、こんなのあり得ないじゃない」

彼女は自分のパジャマをしっかり握りしめ、まるで修が彼女の服まで脱がせようとするのを警戒しているかのようだった。

「若子」修は彼女をぐっと引き寄せ、彼女の頬を自分のたくましい胸に押し付けた。修の心臓の鼓動が彼女の頬に伝わり、その振動が彼女の体全体に響いた。「俺たち、どれくらい......」

彼の言葉はそこで止まったが、続
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