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第4話

屋上の風当たりが強くて、立つのが精一杯だった。

私の股は震えていて、心臓もドキドキしていた。

実を言うと、私は臆病者だ。これまで生きてきた人生に、私は少しもずっこけたことをしなことはなかった。和樹の親戚との喧嘩は、記録上最もの偉業だった。

けど、今日私は過去六十年分の勇気を全部出して、私は遣られっぱなしの弱みそではないことを、あの恩知らずの親子に知らせやるのだ。

この数日、マスコミはかなり和樹の動きに気にかけているようで、先帰ってきたときには、すでに記者が待ち伏せていることに気付いた。私が屋上に登ったら、彼らは即席にカメラを持ち上げて、私に向けてシャッターを押し続けた。

近所たちはそれを見て、信じられない顔をしながら、警察を呼んだ。’

暫くして、警察も、消防士も駆けつけてきた。

家のある建物の前では、野次馬の海ができていた。

警察の方はスピーカーを持って、私に声をかけた。

「奥さん、何か事情があるなら私ともが相談の乗りますので、どうか降りてください」

包を持っていた私の手の震えが止まらなくて、その包は「不注意」で落ちてしまった。

周りの人々が思わず息を呑んだのを聞こえた。空を舞い落ちる手紙を見て、私は震えていた両手を固く握りしめった。

今度こそ、和樹と楢崎が本格的に、社会的な死を迎えたのだ。

私は警察によって、屋上から救出された。

私は女性警察官を抱きしめて、悔しさに満ちた嗄れたことで、泣きながら言った。

「私たちが結婚してからもう三十五年だ。なのに、あの人は私を騙して、二十年もその女と不倫関係を続けてきたのよ......」

「三十五年間、私は全てを尽くしてあの人の世話をしてきた。どうして、あの人は私の六十歳の誕生会の日に、私にそんな大恥をかかせたのだ」

「それに息子からも、どうしてその女に妻の座を譲ってあげないと責められ、私はなんでこんなにも窮屈人生を」

私は息ができなくなるまで何続けた。カメラのフラッシュで、私の目は少し痛くなった。

突然なことに、怒りの込めた声が野次馬を抜けて聞こえてきた。

「柏原和樹の人でないめ。よくもあなたを騙して二十年も不倫してきたな。聖人君子に見えて、大学の教授だったと言うのに、まさか裏の顔もあるとは」

親友の東海林栄子は手紙を握りしめ、私を抱き締めなら親友思いの涙をこぼした。暫くして、彼女は涙を拭き取って、マスコミに向けて声を高めた。

「見てくださいよ、この愛情の溢れ出すような手紙を。けど、あの男には妻がいるのよ......」

栄子の言葉は、バタフライ効果を引き置きした蝶々の羽ばたきだった。

#某大学の教授が妻の目を盗んで、二十年も不倫を#

#時間を超え、水々しい熟女から年寄りの婆さんになっても愛人で居続けた。まさしく変態だった#

#二人の女性がとある男をめぐり、半生をかけた争い。その六十過ぎの老人の魅力って?#

和樹の記事は各新聞のトップニュースで、トレントワードにもなった。私は栄子の家で、リビングのソファに座り、虚の目で彼女を見つめた。

「私の人生はどうしてここまで失敗なんだ」

栄子は葡萄をひつ粒私の口に入れた。

「これは失敗からの順調というの。良い暮らしはすぐなんだから」

トレントワードがSNSで一位を示していたその二日、和樹と楢崎の過去が一切暴かれた。

明白な記録の残ってなかったことまであった。記者はどんなルートを使ったか知らないが、その二人の共通する友達を探し出すことに成功したみたい。

その友達は匿名で、和樹が自分のやっていることが愛人にも同然だと分かっていても、足を掬われ、間違った道へ走ったことも含めて、妻子持ちでいながら、不倫した前課程を語った。

和樹は一時、ネットで最もの嫌われ者としてバッシングを受けた。

私のスマホは、柏原和樹の名前がトレントワードになってから、鳴りっぱなしだった。

隼人からの着信だけで十数通だった。

私は何回も電話を切った最後に、スマホの電源を切った。

三日目になると、私から和樹に電話をした。

繋がった瞬間、和樹が怒り出した。彼のコーマンチキで騒がしい声が耳に入り込んだ。

「正気か?佐伯文郁!」

「どうしてそこまで毒々しいなんだ。平和に離婚して何が悪い?お前はどうしてそこまでしないと気が済まないのだ......」

平和な離婚だと?

私の六十歳の誕生会で離婚を切り出すと決めて、先に平和を破ったのはあの人だろう。

世間から罵倒され、メンツを完全に失った今、再び平和を語ろうとするだとは、馬鹿馬鹿しい。

私はにやついて、淡々とい言った。

「私が望んでいるのは、あなたが共有財産を何も持たずに家を出ることだ。でないと、離婚してあげないよ。となると、楢崎は世間から嫌われる愛人としてあなたと添い遂げるでしょう」

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