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第7話

兄は多くの人を連れて空港へ向かった。

まるで私のために援護しているかのようだった。

以前は兄にこんな風に守られたいと願っていたが、今は人が多すぎてうるさく、むしろ自分の世界に浸っていた方が良いと感じた。

一路猛スピードで飛ばし、義姉が搭乗する前にようやく到着した。

兄は遠くから列の中にいる義姉を見つけ、すぐに駆け寄って彼女を引き剥がした。

「このクソ女、俺の妹を死なせておいて、逃げるつもりか?」

兄は義姉の顔に平手打ちをし、怒りをぶつけた。

義姉は依然として認めず、泣きそうに言った。

「あなた、何をしているの?私は友達と海外旅行に行くつもりなのよ。あなたはおかしいの?何で私を殴るの?」

二人の争いの声がすぐに空港の警備員を呼び寄せた。

空港の秩序を保つため、警備員は二人を警察署に連れて行くことを決定した。

これで義姉は完全に逃げられなくなった。

警察署に到着すると、豪司はすでに警察に捕まっていた。

兄は警察に説明した。

「もし俺が間に合わなかったら、この女はすでに逃げていただろう!」

豪司は急に焦り、

「違う、冉鈴、お前は早くから俺を置いて一人で逃げるつもりだったんだろ?俺がさっきまでお前を守っていたのに、まさに恩知らずなクソ女だ!」

と叫んだ。

そう言って、豪司は警察に向かって言った。

「警官、今から全てを正直に言います。実は月穂を知らないんです。あの日、冉鈴が俺に電話して、月穂にちょっと教訓を与えてくれと言った。これが全てこの女の仕組んだことです。捕まえるなら、このクソ女を捕まえてください!」

冉鈴は歯を食いしばりながら言った。

「私はただ彼女に教育するように言っただけで、傷つけろとは言っていない。あなたが誤解しただけ。そもそも月穗があなたの手で死んだんだから、あなたこそが殺人犯であって、私に全部押し付けることはできない!」

二人が互いに言い争っているのを見て、兄は耐えかねて机を叩いた。

彼は目に涙を浮かべながら言った。

「俺の妹の命は、あなたたちが責任を押し付けるための道具ではない!あなたたち二人が罪の根源なんだから、法律の制裁を逃れることはできない!」

豪司は焦りながら言った。

「山口社長、物事には理屈が必要だろ。信じてくれないなら、今すぐにチャットの記録を見せてやる。冉鈴が月穂にどういうことをしているか、
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