第7話

ある看護師や医師がコメント欄でこう言った。

「智美の夫は直規、つまり私たちの病院の産科の名医です。あの日、彼女が早産し、羊水塞栓を起こして大出血したとき、彼女は夫に手術を頼んだのですが、彼は愛人の犬の出産にかかりきりでした」

「結局、彼女の友達であり義姉でもある妙子が、彼女を生死の境から救いました。でも、子供は特効薬が足りずに亡くなってしまいました。その薬を持ってくるはずの叔父さんは、同じ女性の犬に栄養をつけるために骨のスープを作っていて、薬を届けるのを拒否したため、子供は助かりませんでした」

これにネットのユーザーたちは激怒した。

「この母子はこの兄弟にとって、愛人が飼っている犬よりも大事じゃないってこと？」

「私も犬が好きだけど、兄弟の行動は理解できない」

「兄弟で同じ愛人に夢中で、尽くしてるなんて、妻たちが本当にかわいそうだ！」

「彩花は、迷い猫や犬を助ける名目でお金を集め、裏では猫や犬を虐待して、正妻を挑発し、早産させた……こんな悪女がなんで生きてるの？」

「彩花は既婚者に手を出すだけじゃなく、兄弟二人ともに手を出すなんて、最低！」

彩花と直規、政浩はひどく批判され、政浩の会社の株は1週間連続で下落した。

ネットユーザーが会社の製薬工場の排水問題を通報し、環境保護局が調査に入り、工場は操業停止に追い込まれた。

直規は病院から一時的に停職処分を受けた。

妊婦たちは、彼が愛人の犬の出産にかまけて、自分の妻や子供を無視したことに不満を感じ、短期間では職場復帰は不可能だろう。

彩花はネットユーザーたちに追い詰められ、怒り狂ったネットユーザーや注目を集めたいインフルエンサーたちが彼女の家の前に押し寄せた。

彼女は脱税と、残虐な暴力的映像を配信したことで全ネットから追放された。

国内には動物保護法がないが、彼女は迷い猫や犬に毒を盛ったことがある。

私と妙子は多くの労力とお金をかけて、彼女の毒殺の証拠を集めて警察に通報した。

最終的に彼女は公共の安全を脅かした罪で逮捕され、最低でも3年の刑が確定した。

彩花が連行される際、まだ怒りをぶつけ、私と妙子に叫んだ。

「私が智美に死んだ猫を送ったこと以外、何か悪いことした？お前たちが男の心を掴めないのは、私のせいじゃないでしょ？」

「直規と政浩が私に尽くしてくれるのよ。彼らが病院に行かず