室外機の孤影、涙の子守歌
両親がけんかをしたせいで、私と弟はエアコンの室外機の上に追いやられてしまった。
マンションは数十階もある。母は、父に後悔させようと私たちを室内に入れずに、3人一緒に死んでやると脅した。
しかし、父は全く後悔するどころか、母をうるさいと思い、ドアをバタンと閉めて出て行ってしまった。
風は肌を刺すように冷たく、私は震えながら薄着の弟をしっかり抱きしめ、泣きながら母に室内に入れてもらおうと頼んだ。
しかし、母は怒りにとらわれ、私たち二人を指さしてこう言った。「もしあなたたち二人がいなければ、私はとっくに離婚していた。口を閉じなさい、もう泣かないで。これ以上泣いたら二度と中に入れてあげないから!」
私の涙は寒い風に吹かれて乾き、心の底で彼らを許さないと誓った。
その後、父は酒を飲んで車を運転していたとき、思いがけず母にぶつかり、二人とも麻痺状態になった。
保険で多額の賠償金が支払われたが、私はもう二人を助けることは選ばなかった。
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