涙色の優しい別れ
私は片思いの相手と結婚したが、結婚後彼は女遊びをやめなかった。
「男ってさみんなそうだ。家に帰ること覚えていればいいじゃん」と彼は言い放った。
だが、三流女優を取り戻すため、彼は飛行機の運行を妨害し、レストランに999本のバラを敷き詰めて口説くまでに至った。
「澪、離れないで。君がいないと生きられないから」
周りの歓声が響く中、ただ一人、帰りを待つ妻である私だけが黙っていた。
やがて心が冷め切った私は男子大学生と婚約指輪を選ぶ姿をスクープされ、彼に離婚を申し付けた。
すると彼は血走った目で新婚の部屋を荒らし回った。
「一生待ってくれるって約束したじゃないか!」