凍てつく愛、消えゆく運命
あかね
私は相川岳の初恋、ひなたに冷たい水風呂をさせたせいで、岳に冷凍庫に閉じ込められ、鍵をかけられてしまった。
「ひなたが風邪をひいたんだ。だからお前も一緒に苦しんでもらう!」
必死に冷凍庫の扉を引っかいて助けを求めたが、見えるのは黒川ひなたが口を動かしているだけ。
「岳が私を心配してるから、お姉さんのためにお願いするのは無理ね。今回はお姉さんが我慢してね」
冷凍庫の温度は彼女により最低に設定され、防塵袋が私の最後の視界を遮断した。
岳がデートから帰ってきた後、彼は気前よくこう言った。
「今回は見逃してやる。次にひなたに逆らったらどうなるか覚えておけ」
もう逆らえない。私はすでに巨大な氷塊と化し、触れれば粉々に砕け散ってしまうだろうから。
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