愛が私を葬る
伏神影夜
旦那の幼馴染がエレベーターに閉じ込められ、30分も身動きが取れなかった。そのことに激怒した旦那は、私をスーツケースに無理やり押し込み、鍵をしっかりとかけた。
「恵音が味わった苦しみのその倍を、お前は耐えるんだ」
私は体を丸め、息が詰まりそうになりながら涙を流して謝罪した。しかし、返ってきたのは旦那の冷酷な言葉だった。
「きっちり罰を受けろ。そうしないと、反省できないだろう」
旦那は私の入ったスーツケースを押し入れにしまい、上からさらに鍵をかけた。
絶望した私は、必死にもがきながら叫んだが、血がスーツケースからにじみ出し、床を赤く染めていくばかりだった。
5日後、旦那はようやく心を和らげ、罰を終えることにした。
「今回は軽い罰で済ませておく。これで懲りただろう」
しかし、彼は知らなかった。私の体はすでに腐敗し、原形を留めていなかったことを。
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