บททั้งหมดของ 『輝く銀河系の彼方から来しトラベラー』ー古のタビ人―: บทที่ 51 - บทที่ 60

76

◇失態 第51話

51余りの己の失態振りに頭を抱えんばかりにオロオロしたのだが、泥酔して いたことと……世話になっていて酷い言い草だとは思うが、以前より奈羅 から秋波を感じてはいたものの、自分が好意を受け取れるゾーンには少しも 受け入れることのできない相手であり、あとのことも考えて綺羅々は下手に 出るのは得策ではないと瞬時に判断した。 「そっか、ありがと。悪かったね、手間を取らせて。 今日はどうしても外せない用事があるのでこのまま失礼するよ」「えっ、朝ご飯だけでも一緒に食べようよ」「えーと、ごめんよ。ほんとにもう時間がなくて……」 そう言うや否や、綺羅々は大急ぎで部屋を出た。勿論ちゃんと会計窓口で支払いも済ませて。昨夜同じ部屋に泊まったふたりの間に性的な関わりなど当然なかったかの ような言動で最初から対応したのが功を奏したのか、奈羅が一言もその辺の ところを突いてこなかったので、綺羅々は胸を撫で下ろした。綺羅々が唯一気になったのは薔薇のことだった。薔薇とはずっと一緒だったはずなのに一体全体どーしてこうなった?  酔っ払いがうっとおしくなって、自分を置いて先に店を出て行ったのだろうか? 自宅に戻り落ち着いたら、薔薇に連絡してみよう、そんなことを考えながら、 急ぎ足で綺羅々は帰路についた。そして自宅に着くとすぐに薔薇にメッセージを入れた。『薔薇、昨日は君と話せて楽しかった。 明日もしもよければ、また会いたいんだけど、何か予定入ってる?』こんなふうに、昨日どの辺りから自分が薔薇と一緒ではなくなったのか、と いう本当に訊いてみたいことはオクビにも出さなかったのである。それにしても、うれしくて浮かれたからと言って泥酔してしまうとは…… 情けなさ過ぎてクッションに顔を埋めて悶絶する綺羅々だった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-09
อ่านเพิ่มเติม

◇返事を待ち続ける 第52話

52待ち続けていた綺羅々からのメッセージ。 私は飛びつくようにして読んだ。奈羅からの余計な連絡で落ち込みまくったあとでの綺羅々からのメッセージ。私が送ったメッセージに対する返事は何も書かれてなくてガッカリだ。奈羅とOne Night Loveしたから?  彼は奈羅と私に二股しているわけ? って違うか。 私とはまだ何も始まっていない。私からの昨夜無事に帰れたのかという問いかけにも反応しない綺羅々。奈羅の送ってきた映像で確定事項となっていて、昨夜彼は奈羅と一緒に いたはずなのに今日私に会うことに積極的で。これって、私の立ち位置なら誰もが綺羅々に対して『……ざけんなっ』って いう反応を返すような状況なのに会おうなんて言う。いくら考えても、何かがモヤモヤして胸に引っ掛かるのだ。彼の言う通り今日会えば自分の納得のいく何かを……とにかく今の状況より は1つでも多くの情報を知り得ることができるかもしれないと思い、私は彼 と会うことにした『Hi! 予定はないわ。どこに行けばいいかしら』 というメッセージを彼に返信した。翌日私は待ち合わせ場所へと向かった。約束の場所へ着くと私より先に来て待っていてくれた綺羅々がにこやかに 手を振り話し掛けてきた。「昨日はせっかく楽しく話してたのに途中で酔っ払っちゃってごめん。 俺何か君に迷惑をかけなかった?  恥かしながらドームを出た頃からの記憶が飛び飛びで……もし、迷惑かけて たら申し訳ないって、ずっとそればかり気になっちゃってて……」綺羅々の謝罪発言で、彼がすごく私のことを気にかけてくれてたんだと分か り、荒んでた私の気持ちが少しだけほぐれた。好かれていると勘違いさせるような気の使われ方をして……でもやはり、 奈羅と一夜を共にし、彼女と一緒にベッドに寄り添っていた彼の姿、それら の映像が、私の頭の中から消えてはくれず……それなのに目の前の爽やかな 彼の笑顔と やさし気な話し声に私の胸は苦しくなるばかりで痛かった。彼のイケボを聞いて益々彼のことを好きになってしまいそうで、それも 辛かった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-09
อ่านเพิ่มเติม

◇さよなら、綺羅々 第53話

53綺羅々から、ずっと前から予約していた宇宙船に乗ろうと誘われて乗船した あとも、彼が奈羅との一夜をどんな風に消化しているのだろう、 どれくらい好きなのだろう、 彼女と仲良くしておいてどうして私をデートに誘うのだろうって……彼の 気持ちが知りたくてぐるぐる同じことを想い続けてしまう。そんな気持ちの不安定な私に綺羅々はずっと気遣ってくれて、 素敵な場所に 連れて行ってくれた。「楽しくて面白い場所があるから少し船を降りてみよう」彼からそう提案されて降り立ったのは、地球の雲の上だった。小さな天使たちの指導的立場の天使たちが見守る中、小さな天使たちは 思い思いに自分たちが選んだ滑り台から次々と滑っていく姿があった。 「あの下界へと続く滑り台を滑っていくとあの子たちはどうなるの?」「地球に住む女性のお腹に飛び込んで、その女性の子供として産まれ、 一生を過ごすんだ。皆、自分で選んだお母さんの子供になるんだ。でも大抵皆、そのことを忘れてしまうみたいだけどね。 面白いよね。 中には自分で親を選んでない子たちもいるらしいけど」『人間……』 大好きな綺羅々と会って話をするのも、イケボを聞くのも、彼の心情を慮る のもどんどん辛くなってきていた私は、事故を装い倒れ込む振りで、側に あった滑り台からスルスルっと下界に向けて滑り落ちていった。 『さよなら、綺羅々』「ワァー、アァー……薔薇~、薔薇~待って」悲壮な綺羅々の叫び声を背中で聞きながら、私は日本人のお母さんのお腹の 中に飛び込んだ。そして自ら望んだように、綺羅々との記憶を消してしまっ たのだ。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-10
อ่านเพิ่มเติม

◇彼女が目の前から消えた 第54話

54 ― 長老に学びに行く ―余りのことに悲しみに暮れる綺羅々。アクシデントで人間界へ行ってしまった薔薇。失態を犯したにも関わらずデートに誘うと会ってくれた薔薇。デート中自分の話に耳を傾けてくれていたけどどことなく、哀し気だった薔薇。だからこの先も何度もデートに連れ出し、楽しい気持ちに、そして元気にしてあげたいと考えていたのに……それどころか彼女はバランスを崩して覗き込んでいた滑り台から滑り落ちていってしまった。そして彼女が消えてしまった場所には、バッグが残されているだけだった。一昨日の挽回をするため、薔薇が楽しめるようにとデートに、宇宙船に乗り込み地球上の天界の様子などを見学することに決めたのだが、大変なことになってしまい 意気消沈する綺羅々。その後、事故のあらましを薔薇の家族に連絡し、貴重品であるバッグを返しに行くことになる。薔薇の両親と姉たちは残念がりそれなりに胸を痛めている様子が見てとれたが、彼らは人間とは違いまた将来互いがどこかの時代どこかの場所で産まれ変わり再度出会うことを知っているので、深い絶望まではいかない。この時綺羅々は、薔薇の家族のためでもあるが自分のために、地球上に産まれ落ちた 薔薇の様子を定期的に見守り、金星よりずっと時間の流れの速い地球で薔薇が人間としての一生を終えた時、地球の地上から離れ天界迄の空間に彷徨っているところを見計らって迎えに行こうと決心した。ただ、それは100%上手くいくかどうか分からないことなので薔薇の家族には話さなかった。できれば連れ帰るのはここにいた時のままの薔薇で連れ帰りたい。そのため、この時の綺羅々は長老のところへ行き、薔薇が元いた場所に同じような年齢軸で連れ戻せる方法を学ぼうと決めていた。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-10
อ่านเพิ่มเติม

◇奈羅の企み 第55話

55   ― 奈羅の企みを知った綺羅々 ―薔薇のいなくなった悲しみを彼女の家族と共有したあと、母親が薔薇の部屋に案内してくれた。そして『美味しいおやつと飲み物を持ってくるので少し待ってて。あなたも疲れでしょ、何か口に入れてゆっくりしていってね』……と言い置き、『あ』や『い』も言わさず彼女はさっさと部屋から出て行った。俺は側にある椅子に座って待つことにした。「はぁ~、参ったな」正直な気持ちが呟きとなって零れ落ちる。綺麗に整理整頓された薔薇の部屋。できるなら、彼女の恋人として訪れ、実のある会話で楽しい時間を過ごしたかったなと切実に思う。とそこに突然薔薇の元へ誰かからメッセージが届いたようで、透明のタッチパネルが部屋の中で立ち上がった。自分へのものではないから少し戸惑いがあったが、やっぱり湧き上がる興味には勝てず、パネルを引き寄せメッセージを読んでしまった。『Hi! あれから何のリアクションもないから念押ししておくわ。綺羅々のことはきっぱりと諦めること。彼が好きなのは私だからね。いい、分かった? 私たちは付き合ってるのよ、だからこの先綺羅々に近づかないこと、私たちの邪魔をしないこと――奈羅』あれから……ってことは、他にもメッセージが送られてきているってことだな。俺はパネルを操作し、このメッセージの前にも奈羅から送られてきていたメッセージを見つけた。そこには信じられない言葉の羅列と映像が添えられていて、俺は頭を掻きむしりたくなった。それでだったのだ。デートの最中も薔薇の瞳が悲しみの色で覆われていたのは…… 俺の思い違いなんかじゃなくて、こういうことだったのだ。俺はこの時ほど己の自己管理の甘さと脇の甘さを呪ったことはなかった。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-11
อ่านเพิ่มเติม

◇イケボな男性 第56話

56― 出会いと再会(美鈴《薔薇》)― 新天地での暮らしが漸《ようよ》う落ち着いてみれば、暦は落ち葉が舞い落ち何となくもの寂しさを感じるようになっていた。そんな暮らしの中、初めての町内会の回覧板が回ってきた。そこには掃除の件の他にバス旅行の案内が記されていて、費用について観光バス代・昼食代・有料道路代・入園代含む費用9100円と書かれてあった。町内は高齢者ばかりのようだから、どうしようかななんて考えたけど逆に同世代のいない気楽さがあるかもしれないし、顔見知りのいない今だからのお気楽さとも併せて行ってみようかという気持ちになった。締め切りギリで申し込んでから約1か月後に私は町内会のバス旅行に参加した。当日バスに乗り込むと、皆《みんな》親子連れ2人とか老夫婦で参加していて出発ギリギリまで1人で座っているのは自分だけ。ひゃあ~、気楽ではあるけど余りにも寂しいような……微妙な心持ちになった。出発直前にバスガイドさんからの点呼が始まり「え~と後は根本さんがまだいらしてないようですので皆様、今しばらくお待ちください」とアナウンスがあった。『私の隣になる人はどうもその根本という人みたいだ。爺様なのか婆様なのか、はたまたおじ様なのかおば様なのか。4択のどれなんだろう』そんなふうに想像していたら、イメージ外のイケボでものすごい顔立ちの整ったそこだけ眩いオーラで纏われたモデル級の男性が姿を現した。「いやぁ~、遅れてすみません。根本です」「おはようございます。根本さんのお席は野茂さんの隣になりますのであららへどうぞ」バスガイドはそう言うと直ぐに挨拶を始めた。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-11
อ่านเพิ่มเติม

◇イケボな彼は根本圭司 第57話

57 「皆様お待たせいたしました。 本日はお天気にも恵まれ、絶好の旅日和となりました。これから水族館、染め物体験工房、ビール工場へと順次訪問予定に なっております。最後まで皆様にとって良い思い出がたくさん出来ますよう、精いっぱい 努めさせていただきたいと思います。それでは出発します」『やっと、逢えた~感無量だ』美鈴に対してそう胸の中で呟いたのは根本圭司《ねもとけいし》。「おはようございます」「おはようございます」爽やかな挨拶を美鈴と交わし圭司は座席に座った。「今日は天気が良くてよかったですね」 「あ、はい。そうですね」 「今まで……お見かけしたことありませんよね?」 「ええ、2か月とちょっと前に越して来ました」 「そうでしたか。え、わたくしこういう者です」そう言って私は根本さんから名刺を渡された。へぇ~、市役所にお勤めなんだ。 名刺には建設局土木管理部・土木管理課とあった。公僕の人の名刺があれば、何か困りごとが起きた時頼れそう~。 私は彼の名刺を有難くバッグに大事にしまった。それから私たちは、お互い町内のどの辺りに住んでいるかというような世間 話などで最初の訪問先までの時間を費やして過ごした。 初めて会った見ず知らずの、とんでもないイケボの方とあまりにも普通に 会話している自分にびっくりするわ。ふふふ。きっと根本さんが気さくで話し上手なせいね。バス内で会話を繋いでいるうちに、最初の訪問先である水族館前に着いた。私たちはガイドさんに促されて下車。 そこでガイドさんからの案内アナウンスがあった。決められている時間内に水族館前に集合ということで私たちは解散した。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-12
อ่านเพิ่มเติม

◇楽しいをシェア 第58話

58『一人で水族館巡りかぁ~』なんて考えていたら、すっと自然に側にいた根本さんから話し掛けられてそのまま一緒に見て回る雰囲気になった。あちこちあ~だこうだと話しながら、最後には一緒に座り何年か振りにイルカショーを見た。彼と声を掛け合って楽しいをシェアできて気持ちよかった。気付くと自分に笑顔が増えていたー。普段使ってない筋肉をめいっぱい使ったような気がする。さて、次に訪れたのは京友禅体験工房での染め物体験だった。何種類かあるうちの型紙を選んで染料を筆に取り塗って染めていく。仕上げた後で根本さんと見せ合いっこして、感想を言い合った。イケボとの会話は殊の外、心が癒された。そしてその次に行ったのがビール工場の見学で機械を見たり、ぬいぐるみと一緒に撮影したり……私と根本さんふたりで一枚のフィルムに中に納まった。『ねぇ、確実に私……運気上がってない?』存外に楽しくて、バスから降りる段になるとあっという間の一日だったなぁ~なんて思えた。自宅に戻れる安堵感と共に、ひょいと寂しさが顔を出す。「今日は1人きりでの行動だと思っていたのに根本さんと同行できて楽しかったです。ありがとうございました」「それはわたしのほうです。やっぱりおしゃべりできる相手がいると楽しいし、時間の過ぎるのがあっという間でしたね。ははっ。」「じゃあ、これで失礼します」そう言い、美鈴が潔く踵を返し歩き出したあと、根本から思い出したかのように呼び止められた。「そうだ! 自分のところの宣伝みたいで申し訳ないですが……」美鈴は声の主の方へ振り返り首を傾《かし》げて返した。「はい?」「実はですね、もうすぐ毎年恒例のウォーキングイベントがあるのですが、 よろしければ参加してみませんか? 一緒に参加するご友人とかご家族がいらっしゃらないのであれば、わたしがお供しますので」目の前のイケボが言う。『わたしがお供しますので……』『わたしがお供しますので…』『わたしがお供しますので』行くに決まってるでしょ。「予定が入っていなければ、参加させていただきますね」「ありがたい。じゃぁ、詳細をご連絡したいので名刺に載せてるわたしのメールアドレスに空メール送ってもらえますか」「……はい分かりました。今どきは名刺にメルアドも書いてあるんですね」「はははっ、役所
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-12
อ่านเพิ่มเติม

◇ウォーキングに参加 第59話

59結局その後、メールの遣り取りを経て、私は根本さんに誘われる形で市の『宇宙人を探せ! in 宝が池公園』と銘打つウォーキングに参加することとなった。参加を決めてから当日までを数えると20日余り。健康と美容のためもあり、私は毎日人気《ひとけ》や車の往来の少ない道を選んで練習を重ね日々を過ごした。……そして、イベント当日を迎える。私たちは根本さんの車で現地まで行くことにしたのだが、周辺の駐車場が少ないため、予定時刻よりかなり早めに出発し最寄りのカフェで朝食を摂ることにした。私はドーナツと紅茶を、根本さんはサンドイッチとコーヒーを注文し時間を潰《過ご》した。外を歩くにしても公園内で時間を潰すのにも、今が暑からず寒からずの良い気候なので助かる。食後しばらく胃袋を休ませてから、私たちは公園へと向かった。― ある日、宝が池公園に宇宙船がやってきた……というSTORY. 宇宙船に乗っていたのは、ご当地観光ツアーに来た宇宙人で、わくわくが止まらない宇宙人は、ツアーガイドの言うことを聞かず好き勝手に行動しはじめてしまったという設定。宇宙人を探し出すというのがミッションだった ―いや、何て言うか……親子連れとかだと楽しくて良い企画だと思うけど。でもまぁ、ひたすらゴール目指して歩くだけよりは途中でおさぼりもできそうだし、いっか。根本さんが何才なのかは知らないけど私と似たような年齢だと思うから何が悲しくておばさんとおじさんがこんな子供向けのイベントに参加とは……とほほのホと思わなくもないけど、よいお天気だし気持ちよく過ごそう~っと。しばらくの間、ここかなあそこかなと探しまくっていたけれど人目のつかない場所で何度か私たちは休憩し《だらけ》た。2回目の休憩迄は『宇宙人はどの辺にいるのだろう』と今回の趣旨に外れない会話だったが、3回目の休憩タイムに入った時のことだった。「野茂さん、最近金星人と接触したことあるでしょ」と根本さんから言われた。えーっ、一体全体~どういうこと? 大体からして、金星人という言葉自体普通の人間の人知を超えた単語で、尚且つ私がその疑わしいような金星人と出会っているなんてことを知っているなんて、根本さん……何者なのじゃ。実際自分が体験しているというのに、私は頭が真っ白になるわ、胸はドキドキするわで、
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-13
อ่านเพิ่มเติม

◇私は霊能者 第60話

60  ― 特殊な能力者 ―「さっきの話だけど、僕は元々東北の方の生まれでね、そういう家系なんだ」「そういう家系とは?」「つまり、霊能者ってこと」「青森と言えば、女性霊媒師でイタコのことは聞いたことありますけど、でも確か男性のイタコは聞いたことないですね」「そう? 過去テレビなどで取り上げられていたのがたまたま女性ばかりだったからかもしれないね。でも確率の問題で沖縄のユタなんかもそうだけど、男の霊能者を名乗る人間は結構いますよ」根本さんの言い方に違和感を感じて私は失礼を承知で質問を投げかけた。「偽者もいるということでしょうか?」「そう……ですね、中にはいるかもしれません。ちらっと数人に対する偽者発言は聞いたことありますね」「……ということは、根本さんは本物ということでしょうか? あっ、失礼しました。不躾な質問をしてしまいました」「大丈夫ですよ。野茂さんのように考えてしまう人が大半でしょう。ただ本当に救いを求めて困ってる人には、本物の霊能者に出会ってほしいと思います。困ってる人は藁をも縋るという精神状態ですからね。ただ、信じても信じなくても僕はどちらでも構いません。本業はちゃんと別にありますし、仕事として人に何か手助けをしているわけでもないので。ただ、今回のあなたへの発言は間違っていない自信があります。どうですか?」「はい。普通の人が聞けばキ〇ガイ扱いされそうですが……。数か月前、私が凹んで打ちのめされていた時に、私を励ましてくれた金星人? ですかね。金星から来たという人と植物園で遭遇しました」 「その人物はあなたに会いに来た目的を何か話しましたか?」「え~っと、それは何も聞いていません。ほんと、どうして私の前に突然現れたのでしょう。私ったら呑気ですよね。根本さん、何か分かりますか?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-04-13
อ่านเพิ่มเติม
ก่อนหน้า
1
...
345678
สแกนรหัสเพื่ออ่านบนแอป
DMCA.com Protection Status