「おばさん、本当にユーモアがありますね。この年で離婚するなんて、きっと何十年も我慢して、もうこれ以上は耐えられないってことですね」「今はみんな考え方が柔軟ですからね。私たちの時代は、辛いことがあってもただ耐えるしかなくて、一生我慢してきたんですよ!」「子供は旦那さんに?この歳ならもう子供も成人してますよね?なんで離婚したのに、子供はお母さんを見放したんですか?」「上の人、余計なお世話ですよ!どうして離婚したなんて、情感分析でもするつもり?」私の一本の動画がネット上で議論を呼び起こした。当然、ほとんどのコメントは私の田舎の家についてアドバイスをくれるものだったけどね。多分、私が少し注目を集め始めたから、早苗が黙っていられなくなったのだろう。彼女は私に電話をかけてきた。「東雲さん、もう彼を40年間独占してきたけど、そろそろ私に返すべきよ」「広樹が言ってたわ、彼の病気は私とは関係ないって。東雲さんがあまりにも心がないから、今こそそれぞれが自分の道を歩むべきなのよ。もう彼の話題で注目を集めるのはやめて」その言葉を聞いて、私は少し驚いた。彼女はどうして、私があのクズを手放したくないとおもっているんだろう。精神的な不倫も不倫のうち。それに40年間も続いた精神的な不倫なんて、誰が我慢できる?「私と彼の間の問題は、白川さんと関係ないわ。でも白川さん、私は借りたものは必ず返す主義よ」電話を切り、私はすぐに弁護士に連絡し、早苗を訴えて、この数十年にわたって広樹が彼女に渡してきたお金を取り戻すよう手続きを進めてもらった。早苗が訴状を受け取るとき、彼女がどれだけ余裕でいられるか見ものだ。本当は対立したくなかったが、彼女がわざわざ電話をかけてきて私を不快にしたからには、もう許さない。訴状が早苗に届いた時、彼女は動揺した。広樹は離婚後、初めて私に連絡してきて、なんとレストランで会いたいと言ってきた。これは彼が早苗のために弁護しようとしているのだと私はすぐに察し、喜んで出かけた。そして彼に向かって、和解は絶対に不可能だと伝え、彼らが私に渡すべきお金はすべて返してもらうと強調した。その場で銀行でプリントアウトしたすべての取引明細を彼に見せつけて、「広樹、まさか貧しい人を助けに行ってたの?」「学校にいる貧困学生には一銭も出さ
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