田中太一は3日も帰ってこなかったし、連絡すらもくれなかった。 今夜は寒くて、外では雨が窓を叩いている。私は布団に丸まって震えている。 手も足も冷たいけど、顔は熱い。熱があるみたい。 携帯を握りしめて、彼に送ったメッセージを何度も見返していた。 「田中さん、今日帰ってくるの?」 「田中さん、どこに行っているの?」 「なんで返事をくれないの?」 「本当に心配してるんだよ。」 ...... 昔のメッセージを読み返すと、こんなに返事がないなんて初めてだった。 目が痛くて、頭もフラフラしてきた時に、携帯が震えた。急いで見たが、田中太一じゃなかった。 連絡先に赤い「1」が表示されていた。 確かめると、知らない女の子から友達申請が来ていて、不思議に思いながらも開いてみた。 彼女のメッセージには「太一は今、私のところにいるよ」と書かれていた。 頭が真っ白になって、急に不安になった。知らない人を信じたくなかったし、太一を信じたい気持ちもあった。なのに、なぜか彼女からの友達申請を同意してしまった。 同意した途端、彼女はすぐにメッセージを送ってきた。 写真が送られてきたので、私はそれを開いた。 そこには、3日間姿を見せなかった太一が、上半身裸で女の子のベッドに寝ている写真があった。 信じられないまま、その写真を何度も見て、太一じゃない証拠を必死で探した。 でも、見つからなかった。 狂ったようにメッセージを送り、彼女が誰なのか、太一がなぜそこにいるのか問い詰めた。 しかし、メッセージは返ってこなかった。 その夜、私は一晩中ベッドで座って、ぼーっとしていた。 2 朝方になってやっと少し眠れたが、頭が痛く、喉はカラカラで、寝心地は最悪だった。 夢で太一が別の女の子を抱きしめ、その子が甘えるように彼の胸に寄り添っているのを見た。彼はその子を見つめて笑い、目には優しさが溢れていた。私は二人の前に駆け寄り、必死に引き離そうとしたが、田中太一は冷たく私を突き飛ばした。 私を地面に突き倒したその目には嫌悪感しかなかった。彼は冷たく私に言った。 「お前、ほんとに恥知らずだな」 目を覚ましたとき、心臓はまだ痛いままだった。顔に触れると、涙で濡れていた。 私は泣いているが、太一はもう私を慰めに来
最終更新日 : 2024-09-24 続きを読む