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第6話

辺境の日々はあっという間に過ぎ去った。

私が辺境に来てから三年後、この戦争はようやく終わった!

異邦人はこてんこてんに打ちのめされ、賀茂軍は連続して十二の城を奪還した。

異邦人は都に使者を送りだした。和解を求め、土地を割譲し賠償金を支払い、百年の朝貢を約束した。

この知らせを聞いたとき、私は浅井容子の手をしっかりと握り、感動の涙を流した。

当時、浅井容子の手にはすでにたくさんのたこができており、彼女の顔には荒漠の風と霜が刻まれていた。

彼女は目が真っ赤になって泣き、私を抱きしめながら言った。

「母上、私たちはついに勝ちました」

「これからは、どの子供も親を失ったり、家を追われたりしないでしょう」

浅井容子が戦場に来たときはとても臆病で、軍医に従って傷の手当てをし、負傷者の世話をしていた。

しかし、彼女は血だらけの光景が怖くて、夜に涙をこっそり拭いているのをよく見かけた。

最初の城を取り戻したとき、彼女は街の中で親を失い、家を失った孤児たちを見て、もう泣くことはなかった。

それ以降、浅井容子は辺境に孤児院を建て、戦争で家を失った子供たちを受け入れた。

今や彼女は毎日子供たちに文字を教え、彼らを立派な人に育てることに忙しかった。

そして彼女は、辺境に来る前に立てた自分の目標を実現した。それは自分がやりたいことを見つけるということだった。

彼女は無力な貴族の娘から、すべての子供たちの「容子お姉さん」へと変わった。

戦争が終わると、すぐに私が都に戻り職務を報告する日がやってきた。

陛下は大いに喜び、早くから使者を送って、私を護国将軍に任命する意向を伝えた。

護国将軍の名誉にはあまり関心がないが、私は本当に重要視しているのは、今後女子も男子と同じように機会を得られることだった。

同様に功績を挙げ、真の発言権を持つことを望んでいた。

都に戻ると、私は周囲の人々から植川家の近況を知った。

白川緒が入門したときは平和で安らかだった。

植川政裕は長年愛していた本命を娶り、植川昌文もこの温和で優雅な渚殿を非常に尊敬していた。

しかし白川緒は家を管理する方法がわからず、植川家の父子を世話することもできなかった。

聞くところによると、植川家の父子は数日間洗わず、シワだらけの朝服で朝廷に現れることが多かった。

最初は陛下もあまり気にしなかった
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