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第8話

孫娘は、優子に吹き込まれた愛の考えに洗脳され、「愛人」という存在を高尚だと思い込んでいただけでなく、ネットで恋愛までしていたのだ。

息子の嫁は冷笑し、その夜に息子に急いで帰るよう電話した。

「あなた、自分の娘がどんな風になっているか見てちょうだい!」

彼女は息子に孫娘のネット恋愛のチャット記録を見せた。

息子はスマートフォンを手に取り、それを見て眉間に深い皺が寄った。

全てを見終えると、彼は手を上げて孫娘を叱りつけようとした。

孫娘は泣きながら叫んだ。「全部優子おばあちゃんが教えてくれたのよ。お父さんが優子おばあちゃんは文化人だって言ってたから、先生みたいに彼女の言うことを聞けって!」

息子はその言葉に一瞬止まり、優子に視線を向けた。

「優子さん、私たちはあなたを信頼して子供を預けたんです。以前、母はこんなことはなく、ちゃんと子供の面倒を見てくれていました」

優子は少し困惑し、言葉を詰まらせながら弁解を始めた。

その時、俊介が机を強く叩き、大声で言った。

「もういい加減にしろ!これ以上家族の顔を潰したいのか?」

それぞれが思い思いのことを考えながら、気まずい空気が漂った。

その後、息子の嫁は孫娘を連れて家を出て行き、息子も優子に対する好印象を失った。

俊介は、ますます混乱していた。

これらのことは全て、息子の嫁が私に教えてくれた。

その出来事の後、息子と息子の嫁が山ほどの贈り物を持って私の家を訪れ、私に謝罪し、孫娘の面倒を見てくれるよう懇願した。

「お母さん、今になって誰が本当に良い人か分かりました。お母さんが家にいてくれた時は、私たちは安心して働けていました。家のことも子供のことも全てお母さんがきちんとやってくれていました」

息子の嫁は私にお茶を差し出し、息子に目配せをした。

息子はここ数日、家のあれこれに追われ、昼間も働かなければならず、疲れから目が赤くなっていた。

久しぶりに私と顔を合わせた彼は、以前のように高慢な態度ではなく、まるで傷ついた小鳥のように目を赤くし、頭を下げて謝罪した。

「母さん、本当に疲れたよ」

「家族に恨みはないって言うだろ。以前は何も分かっていなくて、幸せにいるのにそのことを知らなかった。もう怒らないでくれ」

「小さい頃、毎日学校に送ってくれたのもお母さんだった。どんな天気でも休むことなく、お
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