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第9話

以前、私が洋平と一緒にいた時は、隣人とも仲良く過ごしていたが、今では彼らから洋平と玉美の近況を聞くと、思わず笑ってしまった。

玉美は解雇され、洋平も影響を受けて降格された。

彼は会社の部長で、その地位まで6年かかったが、一気に降格されてしまった。

洋平は絶望した。それは彼のプライドであり、尊厳だったが、玉美というバカのせいで全てが台無しになってしまった!長年かけて昇進し、もう少しで本部長になれるところだったのに、全てが無くなってしまった。

彼は怒って玉美と喧嘩になり、二人とも刃物を持ち出した。

玉美は血の海の中で倒れ、病院に運ばれた時、腹部を刺されて不妊になったと告げられた。

一方、洋平は降格されたほか、アレも切られた。二人の怪我は奇妙なほど一致しているね。

私もいい相手に出会った。その日、私は母が手配した見合い相手とウィンドウの前で話をしていた時、道路の向こう側に人だかりができているのに気付いた。

よく見ると、デリバリー配達員が事故を起こしたようだった。見合い相手は急いで見に行った。

戻ってきて状況を説明してくれたが、私は外で真っ赤な顔をして怒っている配達員を見ていた。彼が振り向いた時、私たちの視線が合い、すぐに目をそらした。それが洋平だと気づいて驚いた。

彼がデリバリーの仕事をしているなんて思ってもみなかった。彼は正社員だったのに。

たくさんの疑問があったが、私は我慢した。

彼と私には何の関係もない。どんなに気になっても意味がない。私は視線をそらして笑いながら言った。「誰でも、法律は守らなければなりません。デリバリー配達員でも清掃員でも、苦労をしたからといって、貧乏だからといって、法律を無視することはできませんよね?」

相手は何度もうなずきながら「その通りです。小林さんの考え方はとても開放的ですね。こんなに気持ちよく話せるとは思いませんでした」と言った。

実際、私はどうでもよく、時間つぶしのつもりだったが、このような会話の仕方は好きではなかった。少し気まずく、でも仕方ない感じだった。

見合いが終わって車に乗ろうとした時、洋平が私の車の前に立っているのを見た。私は窓から顔を出して「何か用?」と聞いた。

彼は近づいてきて「愛子、本当に後悔している。もう一度結婚しないか?」と言った。

私は彼を上から下まで見て、しばらくしてから笑って言
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