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第8話

その時私は警察に通報し、警察が洋平を説得して、彼は一旦立ち去った。でも彼は諦めきれず、様々な場所で私と「偶然」出会い続けた。

私は激怒し、すぐに玉美にメッセージを送った。「あなたの男をちゃんと見張ってね。もう一度こんなことがあったら、容赦しないよ!」

洋平の天敵は間違いなく玉美で、彼女が出てくると洋平はすぐに来なくなった。ただし、今度は玉美が私をターゲットにし始めた。

「小林さん、あなた最低よね?そんなに愛人になりたいの?絶対に楽にはさせないわよ!」

私は呆れて返信した。「あなたたちが一生別れないように祈っているわ。彼をしっかり見張っておいてね。もう二度と人を驚かせないように」

私のこの返事を見て玉美は発狂し、SNSで私を晒し上げ、私が愛人として彼女の家庭を壊したと言いふらした。その投稿を見た時、私は怒りと呆れで笑いそうになった。

泥棒が泥棒を捕まえろと叫ぶようなもので、彼女は自分の過去については一切触れなかった。

「小林さん、今度はどうするつもり!」

彼女は私に挑発的な態度を取り続けた。

私は肩をすくめ、少しも怖がらなかった。彼女がネット上で自分を追い込むなら、私も遠慮する必要はないと思った。

ネットユーザーが私を激しく攻撃し、死の脅迫まで送られ、両親まで巻き込まれた時、私は警察に通報した。

玉美は大勢の目の前で逮捕され、なおも叫び続けていた。「愛子、あなたはお金で警察を買収できるかもしれないけど、世間の声は買えないわよ!」

この女は完全に手遅れだった。

私は首を振るだけで何も言わなかったが、SNSで事の顛末を暴露した。洋平との結婚後の妊娠・流産、台風の日の出来事など、全てを。

玉美が私に送ってきた挑発的なメッセージや写真も、全て整理して公開した。

これにネットユーザーたちは大騒ぎになった!

「大スキャンダルだ!最初は正妻が家庭を守ろうとしていると思ったのに、実は愛人が妻の座を奪った後で自分でネット炎上を仕掛けていたなんて!」

「最近は愛人も大変ね。お金も得られずに逮捕されちゃうなんて!」

「この愛人は頭がおかしいわ。正妻に完全にやられた。正妻は賢明に身を引いて、お金も美貌も仕事も能力もあるから、クズにこだわる必要がないね」

「玉美?知ってる、田中先生の娘でしょう!」

「田中先生は娘をとても誇りにしていたって聞いたけど。まさ
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