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第6話

洋平が話そうとした時、横にいた客が嘲笑うように言った。

「クズ男!友達のふりをして、不倫行為をしているなんて。最初は二人が恋人同士かと思ったけど、まさか愛人だったとは!殴られて当然だわ!」

「自分の奥さんが流産したのに、外で女と甘い関係を持つなんて、殴られて当たり前よ!」

「こんなクズ、本当に最低!」

洋平は顔を上げられないほど責められ、私は最後通告を突きつけた。「洋平、あなたと彼女の親密な写真は全部持ってるわ。玉美のおかげよ。毎日SNSに投稿してたものを私だけに見せるようにしてたけど、私はあなたと勝負する勇気がないってこと?

明日、あなたの家に持って行くわよ!」

玉美は叫んだ。「あなたにはそんな権利がないわ!」

「あなたが彼を誘惑したからよ!もう取り繕う気はないわ。離婚に署名しないなら、全部暴露するわ。そうなったらあなたの立場はないでしょうね!」

洋平は即座に怯んだ。彼には仕事があり、玉美の家族も地位があり、両親は教師だった。

この事態で、私と争う勇気はなく、同意するしかなかった。彼は歯を食いしばって言った。「わかった、署名する!」

「明日朝10時、市役所で会いましょう。来なければ、すぐにSNSで全世界に公表するわ!」

強い言葉を残し、私は立ち去った。

玉美は後ろで泣いていて、洋平が慰めながら、二人で支え合って去っていった。

私は深いため息をつき、やっと解放された気分だった。

離婚届受理証明書を手に入れた後、財産の半分、合計約四千万円を分けた。

これが彼からの補償だったが、この件で義理の両親は大騒ぎになり、離婚の翌日に贈り物を持って訪ねてきた。

「お義母さん!」

私の母は正座して言った。「その呼び方はもうやめてください。二人は離婚しました。もう親戚関係ではありません」

母は彼らに一切チャンスをあげなかったのだ。

前の義母は気まずそうに笑って、「子供たちは軽率すぎます。どうして簡単に離婚なんて」

「他に方法があるの?あなたの息子が心変わりしたのに、私たちが待っているなんて馬鹿げてるわ!

そんなに古い考えじゃなくて、その二人を祝福してあげれば。釣り合いの取れた二人だから、いいことでしょう」

母は奥の手を出し、私が集めた証拠を全部出して言った。「見てください。こんな厚かましい人たち、私の人生で初めてです!

メンツを立ててあげて
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