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第3話

監視カメラで、義母が私のスキンケア製品の瓶に正体不明の液体を注ぎながら呪詛の言葉を吐くのを見ていた。

「この小娘が。色気を振りまいて人を誘惑しやがって。この私にまで手を出すつもりか。

顔をぐちゃぐちゃにしてやる。

息子がお前の金を手に入れたら、すぐにでも追い出してやるからな。

この家に美人は私一人で十分。お前なんかが私と張り合うつもりか。

覚悟しておけ、この小娘」

私は冷笑を浮かべた。やはり我慢できなかったようだ。

先日、家族が不在の間に密かに小型カメラを設置していた。

義母の行動を監視し、さらに酷いことをされないよう用心するためだ。

案の定、義母は立ち去る際に私のうがい用コップに唾を吐いていった。

その晩帰宅すると、義母は意地悪そうな顔で私を見ていた。

私は何も知らないふりをした。

義母は私の周りをうろつき回り、細工したスキンケア製品を使った後の悲惨な姿を一刻も早く見たがっていた。

焦れる義母の様子を見て、私はそのスキンケアセットを直接風介に渡した。

「あなた、これはお義母さんに買ったスキンケア製品よ。お義母さんは敏感肌だから、私が自分の顔で試してみたの」

そう言いながら、傷ついたふりをして続けた。

「お義母さんが私のことを好きじゃないのは分かってるわ。あなたから渡してくれない?」

風介は私の従順な態度に満足げに頷いた。

「気持ちだけでいいんだ。母さんは俺と父さんに甘やかされてるだけさ。もう少し大目に見てやってくれ」

吐き気を抑えながら頷いた私。風介は私が孝行のために用意したものだと言って、義母にそれを渡した。

義母はすぐにそれが元のセットだと気づき、使うのを頑なに拒否した。

私は後ろで涙ぐんだ。「お義母さん、そんなに私のことが嫌いなんですか?これは色々調べて、お母さんのために用意したものなのに」

私にはまだ風介を利用する価値があった。私の様子を見て、風介も我慢できずに口を開いた。

「母さん、これは景織子の孝行の気持ちだよ。受け取ってやってくれよ」

義母は進退窮まり、受け取るのも受け取らないのも難しい状況に陥った。

私は義母に迷う時間を与えず、すぐにボトルを手に取り、義母の顔に向かって中身を注いだ。

「お義母さん、試してみて。本当にいいんですよ」

液体が肌に触れた瞬間、義母の絶叫が建物中に響き渡った。

皆がこ
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