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第4話

「ドン」と大きな音がして、手に持っていた道具が地面に真っ直ぐ落ちた。

中村翔太は驚愕の表情で一歩後ろに下がったが、道具に躓いて無様に倒れ込んだ。

隣にいた助手も彼の突然の失態に驚き、思わず彼を助け起こそうとしたが、彼は手を振ってそれを拒否した。

中村翔太は震える手で立ち上がり、再び娘のベッドの前に跪き、娘の冷たい頬に触れながら、困惑の表情を浮かべていた。

「こんなはずじゃない、これは全部嘘だ、嘘なんだ」

何かを思い出したかのように、彼は転げるようにして私のベッドの前に来て、覆っていた白布をめくった。

私の青白い顔を見た瞬間、彼は完全に泣き崩れた。彼がこれほど激しく泣くとは思ってもみなかった。

彼は背中を丸め、私と葵の顔を交互に見つめた。

その目には信じられないという感情が浮かんでいた。「どうしてだ?」

「昨日、君は僕を騙したんじゃなかったのか?どうして昨日は僕を騙してくれなかったんだ?

千鶴、目を覚ましてくれ。君たち母娘は僕をからかっているんだろう?」

中村翔太は息ができなくなるほど泣き続けていた。

一方、助手は彼の取り乱した様子と言葉に驚き、戸惑いながら「中村先生、これは......」と言った。

「出て行け!」中村翔太は怒鳴りつけた。

助手が出て行った後、彼は心を落ち着かせ、静かに私の遺体に触れた。

彼の指先が私の顔にある蝶の形をした死斑を慎重に擦り続けていた。まるでその死斑を擦り消せば、私が蘇るかのようだ。

「千鶴......」

彼が私の名前を呼んだ瞬間、再び大粒の涙が溢れ、苦しそうに息をし、胸を押さえて痛みに耐えながら泣き続けた。

「千鶴......葵......あの薬物中毒者のせいなのか?どうして、君たちは昨日演技をしていたんじゃなかったのか?どうして、どうして。

どうして、僕は昨日気づかなかったんだ......僕は本当に最低な人間だ。本当に最低だ」

そう、お前は本当に最低だ。あれほど助けを求めたのに、お前は私と葵を救いに来なかった。

中村翔太は悲しみに打ちひしがれ、地面に跪いて泣き崩れた。

本当に不思議だ。愛していないはずなのに、こんなに泣いて何をしているんだろう?

葵は見えていないが、父親の声を聞いた。「お母さん、パパが泣いているよ。昨日、私たちを探しに来なかったことを後悔しているの?」

私は中村翔太の行
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