第446話

とわこは手首の心拍数モニターを見つめると、数値は100から80に下がっていた。

どうして彼がここに？

瞳は彼とその友人を招待していないと言っていた。

それじゃあ、彼は招待もなしに来たの？

瞳も驚きで固まっていた。

彼女はすぐに裕之の腕をつねって、「どうなってるの？彼がなんでここに来たの？」と小声で聞いた。

奏が現れた途端、別荘の雰囲気は一気に冷え込んだ。

瞳は彼を歓迎していなかったが、来てしまった以上、追い返すこともできなかった。

裕之は瞳の耳元でささやいた。「せっかく奏兄が来てくれたんだから、ちゃんと歓迎しないと！そんな怖い顔しないで、俺の面子を立ててよ！」

裕之は急いで言うと、すぐに奏のもとに駆け寄り、笑顔で迎えた。「奏兄さん、一郎兄さん、よく来てくれました！夕食はもう食べましたか？まだなら、キッチンに料理が残ってますよ」

一郎が口を開いた。「今はまだ腹は減ってないよ。それより、さっきの声、すごく大きかったけど何してたんだ？」

一郎がそう言うと、まるで場の時間が止まったようだったが、徐々に緊張がほぐれていった。

「今、ドキドキしないチャレンジをしてたのよ！あなたたちも一緒にやらない？」瞳の親友のリサが陽気に誘った。

「いいね！どうやって遊ぶんだ？」一郎は奏を引っ張りながら、皆の方へ歩み寄った。

瞳は自分の友人に対して少し恨めしげな視線を投げた。

リサはちょっと肩をすぼめ、小声で瞳に自分の計画を打ち明けた。「後で彼らが負けたら、私たちで何か仕掛けようよ！」

瞳はその言葉に思わず微笑みがこぼれた。

「とわこ、ちょっとこちらに座って」瞳はとわこをソファの中央から端に移動させた。

その後、一郎と奏はソファの中央に案内された。

とわこの手首から心拍数モニターが外された。

「さあ、どちらが先にやるの？」リサは手に持った心拍数モニターを彼らに差し出した。

一郎は迷うことなく奏を指さした。「彼が先だよ」

奏は冷たい視線を一郎に向けた。

一郎は咳払いをし、テーブルの上にあったスナックを取り上げて言い訳した。「ちょっと腹が減ったから、先に何か食べるよ」

リサは手の中のモニターを奏に差し出した。「これをつけてみて」

奏は昔からゲームが大