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第488話

梁田孝浩は落ち着き先を決めるとすぐに、北冥親王家を非難する文章を書き始めた。

自分で文章を書き上げた後、かつての親しい学友たちを招集した。十数人に声をかけたものの、実際に姿を見せたのはわずか三、四人だった。

それらの学友たちは彼の文章を読むと、驚愕の表情を浮かべ、用事があると言い訳して急いで立ち去った。

困惑した梁田孝浩は、そのうちの一人を慌てて追いかけ捕まえた。「北冥親王家のこのような横暴を目の当たりにして、私を助けないというのか?」

その学生は武勇三郎といい、去年大学寮に入学したばかりで、確かに以前は梁田孝浩を深く敬愛していた。しかしそれは彼が遊郭の芸者を正式に迎える前のことで、今日来たのは単なる面子のためだった。

文章は確かに力強い言葉で綴られていたが、邪馬台を平定したばかりの親王を非難し、しかも北冥親王が女性を軽視している――特に煙柳を軽視していると主張するものだった。

武勇三郎は呆れ果てた。

この文章が世に出れば、世間の人々は彼を指さして非難するだけだろう。そんな泥沼に足を踏み入れる気など毛頭なかった。

そこで、梁田孝浩の詰問に対して、ただ一言だけ答えた。「己の身正しければ令せずして行われ、己の身正しからざれば令するも従わず!」

言い終えると、一礼して立ち去った。

梁田孝浩は怒りで顔を蒼白にした。学識者として名高い自分が、どうして己の身が正しくないなどと言われなければならないのか。

結局のところ、彼らは権勢に媚びへつらう犬畜生に過ぎない。かつては風骨のある者たちだと思っていたのに、今や皆が北冥親王の威名を恐れているのだ。

茶楼で物を投げ壊したが、店は当然彼を甘やかすことはなかった。自分の身分がいかに高貴かを顔を真っ赤にして怒鳴り散らしても、店主は無表情のまま賠償を要求するばかりだった。

北冥親王邸では、影森玄武が役所から戻った後、恵子皇太妃は茫然と座っていた。上原さくらが挨拶に来ると、急いでその手を取って尋ねた。「さくら、あの煙柳はどういうことなの?本当に大長公主の庶出の娘なの?」

さくらは答えた。「母上、その通りです。椎名青舞......つまり煙柳以外にも、他の娘たちがいます。おそらく順次、各貴族の家に送り込まれることでしょう」

「どうしてなの?自分の庶出の娘を、どうして遊郭のような穢れた場所に送るの?自分の面目を潰すような
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