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第13話

(城田耀司の視点)

僕が記憶を持つようになったときから、この施設でずっと生活してきた。パパもママもいなかった。

ただ院長と子どもたちがいた。

ここではみんなが僕をいじめる。院長は、「もし誰かが僕たちを引き取ってくれたら、楽しくなれるんだよ」と言ってた。

でも、僕は楽しくなんてなりたくない。ただパパとママが欲しかった。

城田のおじさんが僕の方を向いたとき、僕はすぐに背筋を伸ばし、群れから際立つようにした。

院長は僕があまりにもかわいいから、選ばれるだろうと言った。そしてその日、本当に選ばれた。

城田のおじさんは僕を抱き上げ、「息子、ご馳走するよ!」と言って笑った。

その日のケーキと料理は本当に美味しくて、今まで食べたことのあるものとは比べ物にならなかった。

僕はずっとパパが欲しかった。

でも、食べ物にも賞味期限があるように、パパにも期限があるのだろうか?

パパは僕に、説明しづらいようなことをさせてきた。意味は分からなかったけど、言われた通りにした。彼はとても喜んでいた。

中学生になって生物を勉強したけど、それでも装って分からないふりをした。だって、彼が怒ると僕を殴ったからだ。皮膚が裂ける痛みは孤児院でいじめられたときよりもひどかった。

僕は痛みが嫌で、殴られるのも嫌だった。

だけど、パパ、あなたは知らない。僕の生物は毎回満点なのだ。

パパを失うのが怖くて、誰にもいらない子になってしまいたくなかった。そうなると、また誰からも「パパもママもいない子」呼ばわりになるから。

高校生になると、パパは豚肉を売らなくなって、魚を売るようになった。

クラスメイトたちは僕を「魚の臭いがする」と言っていた。僕の席には汚い言葉が書き残され、昼飯を買ってこさせたり、トイレで僕を閉じ込め殴った。

寒い水がコートの中に流れ込み、最初はとても冷たかったが、次第に感覚が鈍った。

僕も何度か理由を尋ねたが、彼らは「お前の匂いが臭いからだ」と言うだけだった。

僕は言葉に詰まった。

だけど、パパが魚を売るようになった後からは、毎朝早く起き、自分の服をパパのものとは別にして洗ったのに。

どうしてまだ匂いが付いているのだろう、なぜなのか。

何度も何度も問い続けた。

なぜ僕なのか?

リーダーの少年は僕を見下ろしながら言った。

「だって、お前は女みたいにきれいな
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