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第139話

私は起き上がって、ベッドサイドのスイッチをつけて、部屋が突然明るくなった。

そして、彼のまったく予期しないほどひどい姿を見た。

いつも優雅で高貴な人が、顎に青いひげを生やし、目の下にくぼみができていたのを見ると、数日間寝ていないようで、疲れ切っているように見えた。

江川が何かトラブルを起こしたのか、彼をこんなに忙しくさせたのか。

私は眉をひそめて言った。「私を見に来る時間があるなら、自分で寝るべきだった」

彼は瘦せた人差し指でネクタイの結び目を引っ張り、口角には苦い笑みが浮かんでいた。「俺は、あなたが子供を失った時の苦しみを理解していた」

私は手のひらを握りしめて嘲笑の笑みを浮かべた。「江川宏、お前が同じように感じることを必要ない。ただ、お前が自分の手で最初の子供を殺したことをいつも覚えていてくれれば十分だ」

彼の漆黒の瞳に苦痛が走り、薄い唇がわずかに引かれ、声がかすれた。「お前は……俺をこんなに憎んでいるのか?」

「そう」

私は平然と認めた。「お前と江川アナ、どちらも憎んでいる。もし私や子供に少しでも負い目を感じるなら、来月予定通りに役所に行って離婚証明書を取って」

「……いいわ」

彼は喉を鳴らし、目を下げて言った。「全部、南の言う通りにするよ」

……

この夜、私は安らかに眠れなかった。

どれだけ苦労して決断したと思っても、心の中には終わりがこんなに簡単に来るはずがないという予感があった。

この感じは私を不安にさせ、心を乱させた。

しかし、翌日、目を覚ますと良い知らせを受けた。

電話の向こうで、山田時雄は笑顔で言った。「偉い清水デザイナー、やっぱり期待を裏切らないね」

「あぁ?」

私は果物を食べていた動作を微かに止めた。「先輩、朝早くから私をからかう気?」

「もし私が、デザインコンテストの一位は南だと言ったら」

山田時雄は笑って言った。「これは冗談を言っていると思うか?」

「本当に?!」

私はハッと立ち上がり、目が輝いた!

私にとって、これは間違いなく思いつかない驚喜だった。この間は波が立っていて、自分がどの位の順位を取れるのか全く考えられなかった。

山田時雄は声が澄んで言った。「もちろん、南のデザインの原稿を見た日から、とても素晴らしいと思ったよ。しかし、競技は審査員の投票を経るものだから、南に言わなかったんだ。
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