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第512話

  年末まであと2日となり、由佳の写真の授業は大晦日の前夜に始まり、2回目の授業は7日に行われる予定だった。

 その日の夜7時、由佳は時間通りにパソコンの前に座り、授業のソフトを立ち上げ、ライブ授業の部屋に入った。

 ライブルームにはすでに映像が映っており、アシスタントが調整していた。

 由佳はクラスのチャットグループを覗くと、多くの受講生がチャットをしながらライブを待っている様子が見えた。

 その中の一人が言った。「もうすぐ始まるよ、ちょっとドキドキする!すごいラッキー、6日に開講情報を見て、申し込んだときは最後の一枠だった!」

 他の受講生たちも同意した。「それはラッキーだね。私はずっと待ってたのに、開講情報が出たらすぐに申し込んだよ」

 由佳は少し不思議に思った。

 彼女が申し込んだときにはすでに定員が満員だったはずだ。

 もしかしたら、後から誰かがキャンセルしたのかもしれない。

 「ねえ、みんな音が聞こえる?」

 その時、ライブルームに清涼感のある心地よい男の声が響いた。

 「聞こえる!」

 「111」

 「神様!」

 「……」

 下の公の掲示板には一連の発言が現れた。

 「聞こえるなら良かった。では、アシスタントが名簿を確認するので、全員揃ったら正式に授業を始めます」

 1分後、アシスタントが掲示板で発言した。「全員揃いました」

 「それでは、授業を始めます。みんな、私たちのカリキュラムを見ていると思いますが、最初の授業は写真の分類とスタイルについてです。素晴らしい作品を見ていきましょう……」

 由佳は非常に真剣に聞きながら、メモを取っていた。

 慶太の声は穏やかで、授業の内容も充実していて、とても魅力的だった。

気づくと、2時間の授業があっという間に終わった。

 「はい、みんな、今日の授業はここまでです。アシスタントが今後の宿題をグループにシェアしますので、みなさん、期限内に提出してください」

 由佳はライブを切り、ノートを持って寝室に戻った。

 沙織は布団の中でゲームをしていた。

 由佳は布団をめくってベッドに入り、布団の中でノートを見返し、すべての知識を再確認した。

 彼女はスマホを取り、アシスタントから送られた宿題パッケージをダウンロードし、簡単に目を通した。

 宿題パッケージには10枚の画像
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コメント (1)
goodnovel comment avatar
yas
えぇーーーさおたんの父はこっちなのかー!?!?!?
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