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第 0707 話

著者: 水原信
last update 最終更新日: 2025-01-04 18:00:00
その声を聞いて、刀吾は微笑しながら口を開いた。「お前がこんなに冷静でいるのが意外だな。もしかして、朔都から解毒薬を手に入れたのか?いや、あり得ない。朔都が本物の解毒薬を作れるはずがない。絶対に不可能だ」

彼は州平に視線を向け、首をかしげた。「お前、体に何か異変を感じていないのか?」

ドン――

州平は両手で机を力強く叩き、鋭い音が響き渡った。彼の冷徹な眼差しが刀吾を射抜く。「役に立つことを話せ!」

刀吾は州平の血のように赤い目を見つめ、口元に薄い笑みを浮かべた。「お前は解毒薬なんて手に入れていない」

州平の腕の筋が盛り上がり、骨が軋む音が聞こえるほど怒りを抑えられなくなっていた。

刀吾はその様子
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