第 0409 話

それを見て、州平は顔色を変え、自分が何をしたのか分からなくなっていた。

海咲はすぐさま子どもたちを抱き寄せて、なだめるように言った。「ほらほら、大丈夫よ。おじさんは怖いオオカミじゃなくて、優しい人よ。さっきもものを届けてくれたでしょう？泣かないで、泣き虫の子はかっこよくないよ」

子どもたちは涙を拭い、まだすすり泣きながらも「泣かないぞ、僕たちは勇敢な子なんだ、泣かない！と言った。

しかし、州平を見ると、またも唇を噛みしめて泣くのをこらえながらも、まだ恐怖が残っているようだった。

州平は海咲に視線を向けた。彼女は子どもたちに水のように優しく接している。

彼は思わず二度咳払いし、子どもたちに近づい