第6話

离婚後、私はすっきりして、犬を見るのも以前より好ましく感じる。しかし、亮と沙緒里は、そんな余裕はなさそうだ。

聡がこの「ファン」もついに強気になり、沙緒里と離婚したらしい。そして、沙緒里は一文無しで出て行ったとのことだ。

だけど、彼女は気にしていない様子で、すぐに亮と同棲を始めた。

「沙緒里さん、午後6時に星レストランで会おう。面白いものが見られるよ」と、美月からのLINEメッセージを見て、私はすぐに準備を始めた。仕事が終わったら、星レストランに直行するつもりだ。

なんてこった、これを見ることができるなんて！亮、美月、沙緒里、これは一体どんな修羅場なのか。

私はレストランの2階に立ち、下の中央でその三人を見ていた。

その時、沙緒里はまるで弱々しいように見え、「亮、私たち別れたくない。離婚したんだから、これからは堂々と一緒にいられるよね？」と言った。

美月は怒った顔で亮を見つめ、「あなた、彼女は誰なの？今日は私にちゃんと説明してくれないと、私たち別れるから！」と言った。

亮は美月というお嬢様を見ながら、今すぐにでも沙緒里を殺したい気持ちでいっぱいだった。口を動かしながら美月に説明を続ける。

「美月、この女は病気だ。職場をクビになって、夫とも離婚した。全ては僕の元妻のあゆみのせいだと思って、何度も僕に不満をぶつけてくる。彼女はただの狂人だ。だから、他のレストランで食事しよう。無視して」

沙緒里は、亮が優しく美月を慰める姿を見ながら、彼に一瞥も与えられず、とうとう狂気じみた様子になった。

「亮、私はあなたのために離婚したの。あなたが私をクビにさせ、離婚させたんだから、亮、あなたの離婚で得た4千万、私は2千万でいい、私に分けなさい。そうしないと、あなたは一生楽にはなれないよ」

人は金のために死に、鳥は食べ物のために亡くなる。沙緒里は今や何もかも失っている。彼女は亮にしつこく絡みつくだろう。

亮は沙緒里を無視し、美月を引き連れて出て行こうとした。さらには、彼女を妨害する沙緒里に平手打ちを与え、急いで美月を連れてレストランを出た。

かつての浮気が今日のこの結果に至るなんて、見ていて本当にすっきりした。心もかなり晴れた。

これからは私が手を出す必要はなく、沙緒里が混じれば、他の人は苦しむことになるだろう。

数日後、美月が私にLINEで数枚のスクリー