妹がうつ病を再発させたとき、医者である夫は白月光のところにいた
妹は重度のうつ病を患っていて、その症状を緩和できる唯一のものは、いつも一緒にいる愛犬の栗子だった。
でも、妹の症状が再発したとき、栗子がいなくなってしまった。
そして、藤原千夜の初恋の相手がInstagramで新しい投稿をアップした。写真には、栗子が写っていた。
[この子がいてくれると、隣にいてくれてるみたい]
私は頭がおかしくなるかと思うくらい、千夜に電話した。でも、心理カウンセラーの千夜は全く気にする様子がなかった。
「妹は長年病気で苦しんでるのに、数日間栗子を預かっただけで症状が悪化するわけがないだろ。」
家に戻ったら、妹がバスルームで腕を切っていた。
その後、栗子の死体がアパートの敷地内のビルの下で見つかった。その傍らには、千夜が初恋の相手に贈ったネックレスが落ちていた。
私は妹と栗子を葬り、離婚届だけを残して家を出た。
すると、千夜は私を探し出すことに異常な執念を燃やし始めた。
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