5.☑ 自分は女性にとってどれだけ魅力的かを知っている者 だけが振舞える横暴を振りかざす男。 何をしても何を云っても私が彼から離れられないのを 知っていて私にその言葉を振り下ろした男。 それが私と結婚した夫だった。 まだ子供達が幼かった頃のこと……。 夫と一緒に参加するevent、運動会、町内会、会社関連での 夫婦揃ってのパーティー etc, 家族連れの時もカップルの時も、いつも皆一様に夫の隣にいる 私に羨望の眼差しを向けてくる。 言葉に出して言われたことも一度やニ度ではなかった。 『素敵なご主人で羨ましい。 ほんと、あなたって幸せ者ね。いいわねっ』 そんな眼差しを浴びる度…… そんな言葉を掛けられる度…… ただ無言で微笑むだけ。 私はいつだって『そうなのいいでしょっ』とは返せなかった。 だって皆が羨むほど、幸せではなかったから。 幸せどころかいつも心の片隅に不安と悲しみ、怒りがあった。 私だけが知っている真実。 私は皆の前ではまやかしの象徴。 不誠実極まりない男を周りから、いい男、できる男、 魅力的な男を夫に持っている最高に幸せな女と思われているってどんな気分なの? 葵……。 満足とまではいかなくとも、快感くらいは感じてる? ちっとも、ちっとも。悲しいだけ。 私の望みはいつも私の心に寄り添い私だけを見つめ続けて くれること。 信頼し合って暮らすこと。 確かに今の時代、離婚するカップルだって大勢いる。 反面、仲の良い夫婦だっていないわけじゃない。なのに……どーして私なんだろうって思った。 浮気な夫に当たってしまったのが、どうして 私だったんだろうって。寂し過ぎる。
Terakhir Diperbarui : 2025-04-02 Baca selengkapnya