11. (更に引き続き5年前の過去の話) その後、事態は実に泥沼化して長男の同級生の父親の 知るところとなり、夫は浮気相手女の旦那から慰謝料請求 されることとなった。 その同級生の母親は旦那さんから離婚され、ほとんど 身ひとつで家から追い出されたらしい。『ご愁傷様ぁ~』 親権は取れずというか、うちの息子20才の同級生なの だから同じく20才なわけで、父親の気持ちに添う形で 母親とは絶縁したらしい。 当時、我が息子たちの父親は絶賛モテモテ中で、長男同級生 母親42才浮気相手からも、独身28才浮気相手からも、正妻 (わたしのことだよぉ~)と別れて自分たちと結婚してと、毎日のようにプロポーズ されていたのだ。呆れるわぁ。 「「「お幸せにぃ~」」」 気がついたらかなり本気モードでそんな言葉を呟いていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 今、思い出しても笑える。 当時は結構わたしの気持ちも上がったり下がったりして ジェットコースターに乗ったような気分だった。 悲しみとか苦しみとか……『はっ、なんだそれっ』 て感じかな。なんかそういうの超越してたと思う。 あれだけ家族を巻き込み、周囲に迷惑をかけ 自分も慰謝料を取られ、相手方から詰られたというのに 全く懲りない男(おっと)。 結局あれからも今回の宣言まで他所の女との付き合いは 止めなかった。 早く、どんだけ自分が人としてクズなのか 気付いてほしいものだ。 ちなみに騒動の時、浮気相手(28才独身女性)とその親が 帰ったあと、自分たちの部屋から出て来た息子たちは私と目が合う と揃って両手を半分挙げてお手上げのポーズで 「かあさん、いつから家政婦になったん? 笑ってまったやろぉ~ 笑わせんといてぇ~っ」と 楽しげに話しかけて来た。 『あんなアフォ~なヤツの妻やなんて恥ずかし過ぎるヤン。 家政婦がいい落しどころやと思ったんやもん』 何かこんなふうな会話していたのを思い出す。 それぞれが心中穏やかではなかったと思うけれど 誰ひとり、深刻ぶったりはしなかった。 もうその頃、私たち3人にとって夫は そんな存在だったのだと思う。
Last Updated : 2025-04-04 Read more