Semua Bab クールな副社長に一億円で愛されることになりました〜アップルパイに愛を込めて〜: Bab 21 - Bab 30

60 Bab

第 21 話

「うん、王林も美味しい」 「美味しいですね。確かに煮崩れしやすい分、トロッとした食感になってます。 それと、舌触りがよくて滑らかですよね。まるでプリンのような滑らかさがあります」 確かに王林には程よい酸味があるので、甘みだけではなく滑らかな舌触りになっている。 ジョナゴールドの甘みに王林のほのかな酸味が加わることでよりマッチするのに、甘すぎることなくかと言って酸味が強すぎる訳でもない。 この二つの相性はとても良い気がする。煮詰める時間をより短くするか長くするかで変わるけど、これならもっと美味しいアップルパイになることは間違いない。「でもところどころ、酸味が強い箇所がある気がするわ
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第 22 話

アップルパイに必要なコクは存分に出せると思ったのだが、そのコクがいまいち足りず、なにが足りないのかがわからない。「シナモンの量はね、これでいいと思うのよ」「そうですね……」 アップルパイならではのコクをどうやって出すかが、今度の製作の課題になりそうだ。「やっぱり、砂糖の量をもう少し増やしてみるとか……?」「でも砂糖だけの甘さだけだと、コクは出にくいんですよね」「じゃあどうしよっか」 小野さんや片山さんたちと、より美味しいアップルパイを作るためにわたしたちは遅くまでアップルパイ作りに没頭した。 生地は完成してるから、後は中身だけなのだが。……とはいえ、中身が完成しないとやっぱり
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第 23 話

「……大翔さん、素敵な夢ですね」 大翔さんの素敵な夢を、わたしも一緒に追いかけたい。 大翔さんの夢が叶うように、わたしも頑張りたい。「そのためには、由紀乃が必要なんだ。 だから由紀乃、これからも俺のために……いや、スリーデイズのために力を貸してくれ」 信号が赤になり車が停止すると、大翔さんからそんな言葉をかけられた。「はい。もちろんです」「ありがとう、由紀乃」 大翔さんとこうして話す時間は特別で、幸せで、愛おしい時間だ。 「わたし、必ずアップルパイ成功させますから、見守っててくださいね」「もちろんだ。由紀乃たちなら、きっと最高のアップルパイを作ってくれると信じている」 こう
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第 24 話

「そうなのよね。 相性で言うと一番いいのは、紅玉なのよね」「はい。 昨日言ってたその足りない何かを考えたんですけど……思いつかなくて」 結局なにが足りないのかがわからないままなのだけど、一つだけ足りないのか、そうじゃないのか……。「ねえ、天野川さん」「はい?」 わたしは鍋にかけていたコンロの火を消した。「天野川さんが食べたアップルパイの中で、本当に美味しかったアップルパイってある?」「本当に美味しかったアップルパイ、ですか?」 確かにたくさんのスイーツを食べてきた。アップルパイもたくさん食べてきたけど、その中で美味しかったアップルパイのお店は何件かある。「どう? ある?」「
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第 25 話

スプーンを片手に味見をしてみる。「……うん、悪くないわね」「はい。悪くないですね。ていうか……美味しくないですか?」「ええ、美味しいかも。このバニラオイルの奥行きのある香りが、リンゴの甘酸っぱい香りをさらに引き立ててくれてる……?」 まさにそんな気がしている。リンゴの甘酸っぱい香りの中にあるふと香るバニラのほんのり甘い香りが、なんとなく心地良い気がする。「片山さん、これもう少しバニラオイル足してみます?」「もう少し足してみましょうか」「はい」 バニラオイルの量をもう少しだけ増やして火にかけていく。「んー……いい香り」「そうね。華やかな香りが鼻を抜ける感じが、いいかも」 も
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第 26 話

「なんか、バターの風味がより際立つ気がしません?」「確かに、バニラの香りがふんわり香りますよね。でもバターの風味は消えてないし、むしろバターの風味が生かされてる気が……」 パイ生地をリニューアルすることで、より深みのあるパイ生地になった気がした。「これ、大翔さんにも試食してもらいましょう」「そうね、副社長にも食べてもらいましょう。 副社長の意見を聞きましょう」 わたしは出来たてのパイ生地を持って大翔さんの元へと向かった。「大翔さん、ちょっといいですか?」「由紀乃? どうした?」「ちょっと食べてもらいたいものがあるんです」 大翔さんは「食べてもらいたいもの?」とわたしの方へと
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第 27 話

「そうね。根気強くいきましょう」「はい。スリーデイズのアップルパイは、世界一美味しいアップルパイを作ります。みんなに喜ばれるようなアップルパイを」 必ず成功させてみせる。【スリーデイズのスイーツが生んだ奇跡】 片山さんは「そうね。わたしたちの力、世間のみんなに見せつけてあげましょうね」と微笑んだ。「はい」 大翔さんはこのアップルパイを、看板スイーツにしたいと言っていた。 スリーデイズのスイーツ部門が手がける、最高のアップルパイを売り出したい。 そんな想いで、わたしたちは頑張っている。大翔さんという副社長の期待を背負っている。「みんな、まだまだこれからよ。気合入れていくわよ!」
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第 28 話

「スリーデイズのスイーツ部門も、いよいよ始動するのね。……さて、わたしたちも負けてられないわね。頑張らなきゃね」「はい。頑張りましょう」 いよいよアップルパイ開発も佳境に入ってきた。母のアップルパイをヒントに生み出した最高のアップルパイ。 そんなアップルパイがもうすぐみんなの元へ届けられる日が近付いていると思うと緊張するし、ドキドキする。でもワクワクして、胸の高鳴りが止まらない。 「あ、すみません。時間なので、わたしはここで失礼します!」「はい。お疲れ様でした」「お疲れでした!」 わたしがアップルパイ開発を手伝える時間は、遅くても午後十八時までなので、わたしは時間になったので帰
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第 29 話

美味しいアップルパイを作るためには、わたしたちは絶対に妥協はしないと決めている。死ぬ気で本当に美味しいアップルパイを作ることを目標としてる中で、この言葉は嬉しいしかない。「リンゴの香りだけじゃなくて、由紀乃の言うようにバニラのほんのり甘い香りもするし。それだけじゃない。生地から香るバターの香りに、シャキシャキリンゴとトロトロとしたジャムの食感が程よくマッチして、とても甘すぎないのに食べやすいアップルパイだと思う」 わたしはそれを聞いて、なぜだか涙が出そうになった。 「煮崩れしやすい王林を使うのではなく、あえて煮崩れしにくい紅玉を使うところもいいと思った」「……本当に?」「ああ。由紀乃
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第 30 話

「由紀乃なら、きっと出来る。 俺が保証する」「……ありがとう、大翔さん」 わたしに出来るのかはわからないけど、やってみたい。「片山も由紀乃がリーダーなら安心だって言ってるし、どうだ? やってみるか?」「……うん、やってみたい。 わたしで力になれるのかわからないけど、やってみたい」 大翔さんはわたしの答えを聞いて安心したのか、「良かった。由紀乃ならそう言ってくれると信じてたよ」と優しく笑った。「わたしなんかで大丈夫かわからないし、不安もあるけど……わたし、やってみる。 みんなの力に……大翔さんの力になりたい」「由紀乃、困ったことがあったらいつでも俺を頼ってくれて構わないから。俺で出
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