All Chapters of 代価に与えられしは…くちずけ一つ(即興…短編集): Chapter 21 - Chapter 30

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第17話 2012年、ちょっとした情けない出会い

2012年前後だったと思う「七海 僕の可愛い七海 クリスマスのギフト」「まあ、ありがとう ダンケシエーン」くすんだ金の髪、翠色を帯びたグレーの瞳 なんと私の夫だったりするの出会ったのは観光で訪れたドイツのクリスマーケットの‥有料トイレ前雪の降る中で大きな広場で開催された素敵なマーケット出店も丸太作りで愛らしい 当然街には沢山のクリスマスの為の飾り出店で売っていたのはお菓子のレープクヘンやら蜂蜜の飴玉とか綺麗な細工の蝋燭や小物に 香辛料入りの甘いスパイスの効いたホットワイン 子供向けには暖かい葡萄のジュース 軽食に大きなソーセージとか向こう側でチャリテイの為に聖歌隊の子供達が謡っている。「店ならトイレが‥ああ、遠い 持たない」私は慌てていたの「あ、広場の有料トイレ あああああ!小銭がない 駅の改札口タイプだから係の人もいないわあ」悲鳴を上げる寸前で震えていたら 彼が来たの「お嬢さん お困りかな?」彼の言葉に涙ぐみながら頷く私何も言わず彼は私にトイレに入る為のコインを手渡したそれが今の夫、彼との出会い日本語が話せたのは 彼が日本のアニメやゲームにはまっていたからそれから文通やらメールとかやり取りが始まってアキバでのデートとかそうして私は暖炉の傍でシュとレインを彼と一緒に食べている後でターキーとか沢山のクリスマスのご馳走を食べる予定なの暖かな暖炉の炎が優しく私達を照らしていたのでした
last updateLast Updated : 2025-03-24
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第18話 貴方を信じたくて〜アウシュビッツ行きの列車に揺られて

今でも心のどこかで貴方を信じている・・『過ぎ越し祭』は 歌うよ過ぎ去りし過去の歴史、繰り返される悪夢を熱に浮かされた人々には、過去からの賢者の声も先読みの巫女の悲鳴も届かない…古い記憶の声など聞こえない 学ぶ者などなくさまざまな形で繰り返される悪夢いつでも、だれかが屠ほふる為の生贄いけにえの羊達を捜している互いを憎む為の理由を捜しているその悲しみゆえか 憎しみゆえか それとも?純朴で優しかった彼らの心を凍らせて 変えてしまうあるいは静かなる恐怖に沈黙する…私は貴方を信じていた あの日、あの時までは・・貴方はドイツの没落した小貴族の息子、誇りたかいドイツ貴族の血を引く息子私は町でちょっとは名の知られた店のユダヤ人の娘幼い私達はこもれびの中、大きな樹の下で約束を交わす淡い初恋 幼い恋その約束の証にと彼の大事な宝物、大昔のローマ皇帝の銅貨を2つに割り、ペンダントにした。慈悲ぶかき五賢帝の1人のコイン今でも心のどこかで貴方を信じている・・貴方は ダレカノ悪夢にトラワレテルダケ・・時代は狂気に満ちたあの男を選んだのだ アドルフ・ヒットラーユダヤ人を憎んだ ナチスの総統人々は熱に浮かれたように彼を信じ、言うがままだったユダヤ人ただそれだけの理由・・異邦人として招かざる客人としてこの国から追われて行く…追い詰めらて やがて終われてゆきユダヤの黄色いマークを服から剥ぎ取り、バックに荷物を詰め込み夜霧に紛れ、国境を目指す。私を隠すはずの夜霧はまた 追跡者の気配も隠す私の腕を掴む軍人の手 それは貴方だった私だと知っていたのに貴方は笑って 軍に突き出した。それは信念の為? 彼らが言うように貴方の家が没落したのは私達ユダヤ人のせいだと…?この国が病んでしまった、その原因は・・悪いのはすべて私達のせい?彼は寂しく微笑んで私の耳元でささやくなんの心配もいらない あそこは暖かな食事も寝床も確保されてるから君がユダヤでなかったら・・ずっと傍にいられたのに…彼は確かに 信じていたのだ 私に与えられる暖かな食事と寝床も・・軍の列車に詰め込まれ、私は彼がくれたペンダントを握りしめる。収容所(アウシュビッツ)向かう列車に揺られながら…時が過ぎ、誰が呟く、屠られた(ほふられた)人々、戦争の悲劇に翻弄された人々 さまざま
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第19話 君に会いたくて…バスで出会とた学生服、セーラー服の少女

心がただ、疼くのだ。例えば、春の桜咲く木々の中走るバスに居る君と僕夏の眩しい光と澄みきった青空に…夏の暑さ其処にいる君、少女秋の風景は木の葉が舞い散る中に居る君他の乗客達と共にバス停で君、少女と僕はバスを待つ風に流れる髪に綺麗な横顔、ふっくらとした頬に唇、愛らしい瞳…時折、見せるはにかむような笑顔 セーラー服の少女あの記憶の中の君、少女………会いたくて会いたい、会いたい 想いが募るばかりそうして、僕の心の中で想いばかりが募りゆくんだ。そう…あの日だ。あの日 あの時にどうして僕は あの人に会いに行けなかったのだろう後悔と少女、君への想いだけが今も、あの時も胸を疼かせている。・・あれは中学の卒業の日  愛らしいあの子 素敵で それから‥もの静かなあの子通学のバスで彼女と目が合う 微笑して 少しだけ挨拶して それからほんの少しの会話だけを交わす事が出来たんだ彼女からの手紙 卒業式の後で会いたいと書かれた手紙 ほんの偶然、本当に偶数の間の悪い出来事僕が怪我をして入院していたから、当然、手紙は僕の手元には届く事もなく…。卒業式には 間に合う事もなく 連絡先も知らずに 彼女は遠い場所に行った 少女の両親が海外赴任した…そう、聞いたんだ。あの子のはにかんだ微笑だけが 記憶の底で 今も胸の深くでうずくばかり‥
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第20話 ペルシャ絨毯と旅の商人マルコ(イメージした歴史の小説、短編)

ペルシャ絨毯を織り上げてゆく 長い長い時間をかけて‥女たちが休みなく織り上げる長い時間をかけて織り上げられたペルシャ絨毯「ああ、ようやく織り上げた 嬉しいわ 高く買ってもらわないと」「そうだね お前の婚姻の資金 持参金にするのだがら」そうして織り上げたペルシャ絨毯は人を渡り、店へと運ばれてゆくオスマン帝国の首都 イスタンブール(コンスタンスノーブル)そこは西と東を分け隔てるボスポラス海峡が都市の中心を流れているともいえる昔は東ローマ帝国の都 今ではオスマン帝国の都スーク(市場)の店で「どうですか?このペルシャ絨毯」「いいね この分とあれを‥」市場には様々な品物がならんでいる 生活に必要な日曜人に高級な数々の品物など「あら、エジプトの練り香水ね」手の平程の小さな壺 練った柔らかな塊の香水金銀細工の店なども多く スパイスを取りあつかう店も市場にあるとあるスパイスの店「ようやく、胡椒を積んだ船が到着したって」「ですよ 買い付けに行かないと」スパイスの店の奥ではそんな会話も聞こえてくるスパイス‥熱帯地域の一部でしかまだ取れなった時代胡椒(こしょう)などは金と同等の価値があった同じくてん菜から取れる前の時代などでは砂糖も同等に貴重「良いペルシャ絨毯が手に入った」「胡椒の方もお父さん」「そろそろ食事にするか アッラーに感謝の祈りの後でね」「ねえ、父さん この前知り合った僕と同じくらいの子 もう出発したの?」「ああ、そうだよヴェネチアから来た商人の家族 国は違うが、私達と同じ旅の商人」「そうか マルコ、マルコ・ポーロいつかまた会えるといいけど」 夕暮れの時間がやってくる 赤く染まった街ボスポラス海峡 行きかう小舟では会話が弾む「新しく出来た公衆浴場に行こう」「ああ、評判がいい」街、都市から離れた丘では離れてゆく都市イスタンブールを眺め 隊列を成してゆく者達「マルコ」「水売りから買った水 それから果実を入れた飲み物だ」「素敵な街でしたよ父さん」
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第21話 薔薇とミルラ(没香)と古代エジプトの女王クレオパトラ

「クレオパトラ7世さまが使われる薔薇を献上しました」王宮出入りの商人がうやうやしく礼をして王宮の役人に告げたのであった。荷台一杯に埋め尽くされた赤い薔薇に 満足そうに役人は頷く「ふむ 予定通りだな」他の役人が呟く「予定のミルラ(没香 アフリカ原産の香木)の方は?」「少し遅れているようだ」「ローマのカエサルさまとの食事の食材は滞りなく?」「はい、肉に魚にミルク、果実 野菜 葡萄酒 ビールなどの食材は揃っております」「真珠の献上に伺いました」別の商人が声をかけた この時代 真珠はとても貴重なもの王宮の奥深くでは 美しいクレオパトラ女王がミルクを注ぎ、薔薇の花びらを入れた風呂に浸かっていた「心地良いわ、カエサルさまがお帰りになるまでに‥うふふ」「ああ、そうだったわ アレクサンドリア図書館の蔵書の方だけど」召使に話しかける女王知的な語学と話術に優れた美しい女王は笑う 第一子となるカエサリオンの誕生、懐妊は間もなく‥。他の場所では 男がミイラ作りに専念している 「高価だが必要なミルラ(没香)材料のミルラが足りない 市場で買ってこないと それから新鮮な魚も買ってくるか」高価な品物でもあるミルラ(没香)これは余談、後の時代救い主、神キリストが誕生した時に祝いとして東方の三博士に捧げられたものの一つ、他にも乳香(フランキンセンス)に黄金もあるが…。建物の石積みをしている者達は 汗だくになりながら 話をしている「買りは酒場でパンにビールだ 魚料理もいい」文明発祥の地の一つ ナイル川の恵みにあふれた砂漠の地 港がある各国から繋がる交易の地エジプト アレキサンドリアかって有ったエジプトの王朝からギリシアにあったマケドニア王国のアレクサンダー大王がファラオとして即位して後 彼が若くして亡くなり 後継者として右腕の一人プレトマオス将軍が最後のエジプト王朝の王、祖となった陸路ではアフリカに東洋からも品々が運ばれる ナイル川の氾濫により、天文学が生まれ 氾濫の後には土壌の肥えた農業に適した土農業も盛んで穀倉地帯としても豊かパン作りから生まれたビールも飲まれている広いナイル川では多くの者達が漁をしていた。
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第22話 コメディ…巨大チョコ鍋と…あの悲鳴を上げる呪われたマンドゴラゴ

それは恐ろしい鍋 呪われたチョコ鍋だった甘い香り 用意された声を上げるマンゴラゴ妖し気な屋敷そこで繰り広げられる 甘い饗宴「おほほほ この美味なる 闇のチョコ鍋の饗宴にようこそ」 悪役令嬢ならぬ アレリーニュ伯爵令嬢 リリアレン姫が高笑い前世は確かに日本人 しかし 記憶があちらこちら抜け落ちて ちょいっと妙な感じになっていた確かに 学園の部活とかで 交流を深める為に 闇鍋はある 持ち寄った材料をほおり込み 作る闇鍋材料に時にジャガイモ 時にポテトチップスうす味、またはポテチ九州醤油味  時には レンコン 時にはクッキー  時には巨大桜島ダイコン時には やはりチョコ  悲鳴を聞いてはいけないマンドラゴ え?たまにとんでもない事となり トイレに駆け込む者達 多数であった怪しげな材料を入れて 10メートル幅の大きなチョコ鍋がグツグツと煮える 甘いチョコの鍋 甘い香りに混ざって 不気味な色の煙と匂いがプンプン暴れる人食いモンスターのタケノコ 勿論 食べられる紐でがっちり縛られていた 「や、やめろ~~くおおおお お前ら食う 食ってやる」 ドボン! ぎゃああああああ!「ぎゃあああ、ぎゃああああん」と暴れて声を上げてるマンドラゴ この時、皆さま 耳栓をされている もう一人 「素敵ですお姉さま」「ほほほ そうでしょう」 こちらは妹のマリエーヌ姫 こちらも転生者であったが 性格にやや問題があった 内気ではあったのか 物陰からブツブツ言いながら 様子を見るのが定番 怪しげな実験が趣味 前世は科学者が将来の夢だったようだチョコ中毒 夕食のおかずに溶かしたチョコを入れるでんでんどろどろの不気味な魔法薬にもチョコを大量投入  本人 幸せそうに食べてるが 他の者は・・大変な事に  悲鳴を上げるマンゴラゴに熱いチョコをかけて 召し上がるあ、悲鳴を上げるチョコ漬けのマンゴラゴを耳栓しながら食べ更には 「愛する私の王子さま」そう言って怪しい料理を勧める 優しい温和な彼女の婚約者の王子は泣きながら 食べているという噂もあったり客に混ざり 彼女達の婚約者の王子たちが震えて涙を流す王族だが 貧乏で 更には革命で処刑される寸前の処を 彼女たちの父親に救われた「うふ~~~愛しい私達の王子さまに食べていただきましょうね」「えええ」声を上げる力
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第23話 孤独な偽物の男爵令嬢

20世紀初頭 タイタニック号のような広く知られた水難事故だけでなくとも客船が事故で水没した事件はあるにはある 大戦前の華やかな時代の頃私がメイドとして仕えていた男爵家もそう船での水難事故目の前で冷たくなって‥水死した男爵令嬢シャーロット嬢貿易商だった裕福な一家一家に召使はすべて水死‥そして私は‥私は身よりのない、貧しい子供、それが私 私はメイドとして豪華な彼等の暮らしを眺めながら仕えていたお嬢様の誕生日会の御祝い事に クリスマスなどの祝い事同じ年ごとのお嬢様 シャーロット様ただ、ただ本当は羨ましく‥だから事故で死んだ男爵令嬢と入れ代わってしまった罪を犯した私男爵令嬢シャーロットして 銀行の貸金庫の前本物の豪奢なダイヤや宝石の数々  男爵家の財産の一つニセモノの私が本物の宝飾品を手しているお金持ち、富豪の男爵令嬢に相応しい最新の綺麗なドレスに身を包み絹の手袋でダイヤを手に取る黄金の煌めき、眩しいほどのダイヤモンドの輝きに大粒のサファイア、ルビーの数々パスポートは新しく作り 旅券もある貿易商の仕事はたたみ、財産に代えたのだったこれから私は男爵家の生き残りとして 遠い異国で暮らしてゆく事故の時の顔の傷 花飾りの大きな帽子にベールで隠しながらそうして、男爵一家を知る者達に気がつかれぬように顔の傷を隠し、孤独の中でニセモノの男爵令嬢は暮らしてゆくのだから
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第24話 雨降りの喫茶店 来ない人を待っている

ザァザァと降りしきる雨、雨、重い濃灰色の空灰色の雨降りの空、街行く人達を眺めながら喫茶店で…あの人を待つ分かっている、理解している、あの人は来ない来るはずもない事などでも…でも、私は…私は…待っている。いつものコーヒーにチーズケーキを注文していつも通りに…あの人を待つの。………………分かっているわ でも待っているの待っている 待っている‥あの人は来ないけど待ち合わせだ場所だった喫茶店  いつも通りのコーヒーにケーキを注文する外の風景 窓辺の風景は雨が降って 道行く人が色とりどりの傘を差して 雨に濡れる花のようにも見えたあの人は来ない‥ 昔は遅刻の常習犯の彼がお詫びにおごってくれるの常だったのだけど太陽みたいに明るく朗らかな彼の笑顔いつも、私はつい、つい、簡単に許して上げるのだけど‥雨降りのある日、子供を庇ってトラックが彼を‥だから‥もうあの人は来れない雨降りのこの喫茶店  思い出記憶の中では いつも楽しそうに笑う彼の姿が目に浮かぶ 思い出ばかり あの人の姿は記憶のまま 年を取ることもなく やがて薄れてゆくのかな そんなことさえ考えるああ、降りしきる雨音の中で、雨降りの喫茶店の中で私はまた来ない人を待つのそうして、まだ、ずっと雨はやみそうにない
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第25話 異国のハーレム 女達のcafe占い

昔の頃のただの小話・・悲しい哀れな小話あらゆる国で起きた悲劇の歴史の一つなのかも知れない。例えばスルタンの後宮拐われた者、戦争や略奪で連れ去れた者奴隷市場で売られた哀れな女たち明日をも知れぬ異国のハーレムに連れて来られた娘達は売られて奴隷となった娘達のささやかな、僅かなわずかの望み・・そうして、女たちは僅かな希望の糸をたぐろうと教えられた占いで明日のおのれの姿を映し出すコーヒー占いコーヒー占い・・占いに映したされたのは幸運を得た自分か哀れな自分か?滴の後先で、占うたわいのない遊びに耽る・・主の気まぐれで明日はどうなるか分からない我が身・・あるいは、主の妻に疎まれ、何処で殺される事も主あるかも知れない奴隷として売られて来た我が身の嘆き古里も家族も友にも会う事なく、戻る事さえ許されずに奴隷としての哀れな女の一生を終えるのみわずかな希望そう、僅かばかりのわずかな、女達のそれは、ささやかな望みは何なのか・・明日の我が身はどうしている事だろうか・・時に嘆き、時に思わぬ幸運に恵まれる者次のスルタン、皇帝の子供、スルタンの母に富と疎まれ殺される者暗い場所に送られ嘆き歌を歌う者海に沈められた罪人とされた者たち明日の行方など誰が知る?明日の行方それは今も大昔も変わらず人は時に流され生きるのみ
last updateLast Updated : 2025-03-25
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第26話 再会の言葉〜ネットゲーム友達?

再会の言葉‥「やあ元気そうで何より」「ふふ‥これからもよろしくね」思い切り顔をしかめて言ってやったのだった。「知るか!この馬鹿野郎おお」と怒鳴ってみました。数年前に直接、会う事もなく、ネットのゲームで知り合い パーテイを組んでそれから・・日常と非日常の世界の境目でゲーム世界の冒険を看破してリアルで会って驚いた。小学校で同級生だった秋里、秋里 翼ネットで知りあったのは同級生!同じ学校の同級生だった!「元気に会社員してるのか、子供時代はあんなに可愛かったのに」彼女の言葉に「悪かったな、おじさんになって‥どれだけの指月がすぎたと思っているだよ」俺は答えた。「あははっ、そうだね、本当に久しぶりだ」「また、ネットゲームしようよ、一緒にレベルアップしょう、それから新しいネットゲームもあったら」そんな彼女の言葉に笑顔にそう、屈託のない彼女の笑顔懐かしい学生時代の彼女の顔、笑顔と重なる俺の頬が何故だか少し赤くなって、横を向いたままぶっきらぼうに答えたのだった。「ああ、お前に付き合ってやる」「わぁーい、ファンタジー系が良いかな?それとも未来宇宙系?それとも…?」数年後に気がつけば、結婚式捕まえたのは彼女か俺か?とにかく、彼女の笑顔はいつもお日様のように素敵だった…料理はイマイチ、俺の担当
last updateLast Updated : 2025-03-25
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