再び、美しい広大な庭園を歩き出す静かに会話を、互いに話を交わし合う。それは案外とたわいない会話だったが笑みが僕達、二人から溢れる。それから、間もなくして、あのナイル川のワニのいるモニュメント近くの椅子に腰掛ける。懐かしい大切なものを見るように彼が見つめる瞳とても切なげに・・寂しげにすると、誰かが走ってやって来た「ハドリアヌス帝さま」「うむ」やや固い表情をしてハドリアヌス帝は答え部下が僕をちらりと見た後で小さな声で話し出す 「実は…」「わかった すぐ参る」ハドリアヌス帝は厳しい顔をして、やって来た部下に告げた。「すまぬが、ここで待つがよい」彼からすれば小さな子供である僕の視線に合わせる為に腰を下ろしてから 優しく見つめ、話し出す「部下に、そなたの身内を捜せるからそれから、そこの者、この子になにか飲み物を」「はい」どこからともなく女官らしき者が来て 彼女は答えたのだった。僕に渡されたのは壺に入った、果実の飲み物 蜂蜜、ミントの葉入り皇帝ハドリアヌス帝 彼は微笑んで立ち去り女官も何処かへと…。誰もいなくなった、その場所に僕は椅子に腰掛ける。すると、グオオ・・うなり声ハッとすると 彫像のワニが 宙を浮いて 口を開き こちらへと迫ってくるのだった。「うわああ」僕は悲鳴をあげて 逃げ出すぐるぐると走りまわりそれから、今度は足をとられ、倒れこむ また、目の前が暗転、視界が暗転したのだった。
Last Updated : 2025-04-03 Read more