再会、アーシュの処刑の可能性……?驚きの事情を知るワン子…。◆ ◆ ◆「リアンさま!」騎乗の騎士が呼びかける。「そろそろ、お城にお戻りください」その言葉に頷く少年のリアン「ワン子くん、道に迷って大変だろう?明日誰かに送らせるから、今晩はお城においでよ」リアンの言葉「え!」「ピッツ!」小鳥のエイルさんも、そうしたら‥と鳴く一頭にはリアンさんとエイルさん、もう一頭にはアーシュさん鎧のケンタウロスの一人が私の背に乗れと合図する。ん、香水?香水の匂い…女性のケンタウロス?小声で女性のケンタウロスが話しかけてきた。「20年ぶりじゃないか? 時の扉を超えて 時間を旅したのか?じゃないと、時間的にあわない」◆ ◆ ◆ハッ!とするワン子この声! この声は!!「ひさしぶりだな、ワン子、元気だったか?」背に乗ったワン子に振り返った兜の下のその顔はレグルスさん!!「レグルスさんですかワン!」「ケンタウロスは長寿でな、まあ女性には年は尋ねるなよ」驚き声も出ないワン子と小鳥さんになったエイル。「女性の年齢は秘密だ」いたずらっ子のような笑顔を見せる白馬のケンタウロス、レグルス「どうして此処に…?とは聞かないのか?ワン子」ハッとして「は、はい!どうしてですか!ワン」「あれからしばらくは、皆で楽しく暮らしてたよ」「でも、大きな戦いや疫病 それに一年前の火山の爆発で仲間の多くは死滅した」固い表情のレグルス「生き残りのほとんどはこの国・・白の国の雇われ戦士として暮らして」チラリと別の馬の背に騎乗したアーシュに目をやる。◆ ◆ ◆「城に来て彼アーシュ殿に会って驚いた」「彼自身、アーシュ殿はまだ、過去の私には時間的には会っていない事はすぐ理解した」「もう一つ、何故 彼があれほどの炎の魔法の使い手だったのかは 得心いったよ予言の次世代だったとはね」微笑するレグルス「本来なら,明日にでも…」「人質として処刑されて殺されてしまう運命のはずだったのに」「よほどの強運の持ち主なのだな」「おそらく無事に生き延びて時間の旅で20年前の私と出会う‥とはな」「処刑?」「ええっ!処刑!アーシュさんが!」「そりゃ!目つきは悪いし 強引だし 性格にも問題ありますがワン」 ◆ ◆ ◆「処刑て‥まだ子供のアーシュさんが何か悪い事したですか!ワンワン!」
Last Updated : 2025-02-08 Read more