「今日は、赤ちゃんすごく動くね」「うん。男の子だから、元気いっぱいだよ」「もう少しで産まれるんだもんね」「うん。もう、楽しみ。 だけど少しだけ、不安かな」 今日は親友の彩花とまたお茶会の日だ。 京介と先月結婚したと言うのに、まだ新居には住めていないので、しばらくはまだ実家で暮らしている。 そしてわたしは、もう間もなく臨月を迎えようとしていた。 出産までの道のりはとても遠くて、毎日とても大変だ。 それでもわたしは母として、妻として、一生懸命頑張ると決めている。 左手の薬に光る結婚指輪が、わたしの結婚したという証なのだから。 子供が産まれたらきっと、何かと大変だと思うけど、協力して頑張っていきたい。 産まれてくる我が子のために。「赤ちゃん、どんな子になるんだろうね」「ね、確かに。どんな子になるんだろ?」 「きっと実来に似て、可愛い子になるんじゃない?」「そうかな? そうだと嬉しいけどね」 でも京介に似た子なら、きっとハンサムな子になるだろうな〜。「そうだよ。実来に似て、きっと可愛い子になるわよ」「うふふ。楽しみだな」 「赤ちゃん産まれたら、写真送ってね」 わたしは「うん、もちろん。たくさん送るね」と返事をする。「約束よ」「もちろん」 彩花はわたしにメニューを見ながら「実来、パンケーキ食べない?」と聞いてくる。「パンケーキ?」「ここのお店のパンケーキ、めちゃめちゃ美味しいんだよ、ふわっふわで」「ふわっふわ? えっ、それは気になるなぁ。食べたい」「じゃあ一つ頼んで、二人で分けっ子しようよ」「いいね。そうしよっか」 わたしたちは一番人気のホイップバターパンケーキを注文して、二人で分け合って食べた。「ん、ほんとだ。美味しいね」「ね、美味しいでしょ?」「うん、美味しい。確かにふわふわしてる」 厚みもあってふわふわなのに軽くて食べやすい。「ここのお店、インスタとかでも有名なんだよ」「そうなの?」「そうそう。今度、テレビにも出るみたいなんだけどね」「そうなんだ〜。いいお店に来たね」「そうでしょ?」「うん、ほんとに美味しい。止まらない」 二人であっという間にパンケーキを食してしまう。「今度はチョコバナナのパンケーキ食べない?」「いいよ〜。 せっかくだし、赤ちゃん産まれたらまた来たいな」「そうしよ
Last Updated : 2025-03-27 Read more