「そうしよう!」篠田初は日村杏の計画を聞いた後、興奮して目を輝かせ、五体投地するほど褒め称えた。「さすが日村さん。こんな難しい案件でも、解決策を見つけるなんて!うちの事務所をもらって、よかったって思うわ!」「あなたたち三人の弁護士がいれば、どんな分野でも思い通りにできる気がするよ。海都全体......いやいや、天下全体が私のものだわ」佐川利彦は笑いながら言った。「社長、浮かれすぎだよ。海都全体は言い過ぎだけど、30%か40%なら、実現できるかもしれないよ」篠田初は明らかに不満そうで、眉をひそめて言った。「30、40%だけか?残りの60、70%はどうするの?」「どうするって?」佐川利彦は冷静に篠田初を現実に引き戻し、言った。「残りの60、70%は、もちろんあなたの元夫、つまり私たちの前の社長、松山昌平のものです」松山家は海都の八大名門のトップで、他の七つの名門も侮れない力を持っている。篠田家が再び頂点に立つためには、かなりの挑戦が待っている。それでも30、40%を占めることができれば、すでにかなりの成果だと言える。この時、ずっと場を掌握していたキャリアウーマンである日村杏が冷たく言った。「自分を過小評価する必要はない......もしこの訴訟に勝てば、松山家は篠田家の金の成る木になる。篠田家が松山家を超えることだって、可能じゃないとは言えないわよ」「そうだね。昔の昔、篠田家も松山家と並び立っていたよ。ただ、篠田家が道を誤ってから、どんどん遅れを取ってしまった......」篠田初はここで深く息を吸い込み、雄心を抱いて言った。「私、篠田初、篠田家の唯一の血筋として、もう二度と篠田家が道を誤ることは許さない」佐川利彦は首を振り、感慨深げに思った。この二人は本当に大胆で、野望が大きいな!たった一つの訴訟で、衰退した篠田家が最強の松山家を超えるなんて、あまりにも甘い考えだ。---夜、流星バーにて。松山昌平、水川時志、司健治の三人はVIP席に座り、各々が心の中で思いを抱きながら、次々と杯を交わしていた。彼ら三人はどれも外見が優れており、かつタイプが異なるため、バー内ですれ違う女性たちはすべて魅了され、振り返る率が爆発的だった。司健治は新しいボトルの酒を開け、松山昌平と水川時志に注ぎながら、気分を高めて言った。「もう
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