「お前......」竜二は何も言い返せなかった。結局、善意が全て裏目に出てしまい、何を言っても彼女には通じないのだ。それに、彼女の扱いにくさには少し困惑していた。こんなに厄介な女性は初めてだった。紅もこれ以上竜二と口論するつもりはなく、一峰に直接尋ねた。「さっき、海咲に会いに行くのはいいって言ったわよね?どうせ今は足も悪くて逃げられないんだし、本当に罪があるなら、それが確定してから刑務所に行く。それまでは何の通知もないのよ。調査にもちゃんと協力してるんだから、少しくらい私の要求を聞いてもいいでしょう?ただ海咲に会いたいだけなんだから!」一峰は竜二に言った。「ほら、女の子なんだし、そこま
Last Updated : 2025-01-03 Read more